空いた時間がもったいない! スマホで時間を作り出すRe:Work !(1/3 ページ)

給与(報酬)と時間との関係が、仕事における自分の価値につながる――。そうであるならば、給与の多寡だけでなく、自分の時間の増減が価値ということにもなりそうだ。どうやって自分の時間を増やしていけばいいのだろうか。

» 2012年07月13日 14時25分 公開
[三河賢文,Business Media 誠]

連載「Re:Work」とは

 今、働き方を見直す動きが増えています。新しい考え方やサービス、プロダクト。こうしたものを活用して働き方を変える人がいる一方で、現実にはそう簡単にいかず苦悩をガマンしている人も多いはず。「練り直す」「再生する」「再加工する」という意味の「rework」が、この連載の由来です。すべてを変えることは難しいかもしれませんが、まずは少しだけでも「Re:Work」してみませんか?


 給与(報酬)と時間との関係が、仕事における自分の価値につながる(前回の記事)。お金だけが全てではないし、経験や人脈など得られるものはあるが、働くということが「仕事をして給与を得る」という構造である以上、やはりこのことから目をそらすことはできない。

業務効率化で時間を“作る”

 給与が減ったのだからといって、その分だけ仕事の手を抜くという訳にはいかない。それこそ自分の価値をさらに下げる(できない自分を作ってしまう)ことにつながるし、場合によってはその職場にいることさえできなくなる可能性だってある。

 では、どうすればいいのか。

 答えは簡単。同じ時間の中で、自分がこなせる業務量を増やせばいいのだ。つまりは、業務の効率化に取り組むということ。例えばあなたの仕事量が10あるとしよう。これを今現在は、毎日10時間かけてこなしている。9時始業ならば、1時間のランチ休憩を挟んで20時に終わる計算だ。では、8時間で同じ仕事量をこなせるようになったらどうだろうか。お分かりの通り、同じ始業時間でなんと18時には終わってしまう。そうなれば、1日2時間という“空き時間”が自分のものになるのだ。

 「2時間余裕ができれば、また2時間分の仕事を増やされる」

 確かにそうかもしれない。残念ながらほとんどの会社は、社員を「時間軸」では見ていないのだ。「勤務時間内なのだから、その間に仕事をするのは当たり前」などと思っている。会社というものは、あくまである想定量の仕事をこなすための人材を社員として雇う。

 だが、一番やってはいけないのは「会社に言われるがまま、ただ業務量を増やし続ける」こと。雇われるという状況に錯覚しがちだが、何も会社はあなたより偉いわけではない。「雇用してもらっている」代わりに、あなたは「時間を提供している(仕事をしている)」のだ。空き時間の分だけより多くの業務量をあなたに課すのであれば、それに応じて何らかの「見返り」がなければ対等ではない。これは、簡単な計算だろう。その「見返り」は昇級や昇格かもしれないし、あるいは仕事内容におけるやり甲斐かもしれない。

 何も得られないのであれば、会社はあなたをそこまでの価値としか見ていないということだ。前回「自分の時間をいくらで売れるか」という問いかけをしたが、つまりはこのラインが会社と相容れないということである。もちろん評価時期などタイミングはあるので、そこまでは我慢する必要があるかもしれない。しかしそれでも評価が変わらないのであれば、その会社であなたの価値を高めることは難しいのかもしれない。そうなれば、環境を変える必要も出てくるだろう。

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