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» 2013年10月11日 10時00分 UPDATE

ビジネスタブレットのお供に:悪いことは言わん、泊まりなら持ってけ――タブレット出張族のお供に「小型Wi-Fiルータ」 (1/2)

出張先のホテルが有線LANのみで、タブレットやノートPCが使えない! こんな危機を救ってくれるのが「小型Wi-Fiルータ」だ。今回は出張用小型ルータ4種をピックアップし、機能の違いと選び方のポイントをご紹介する。

[森田秀一,Business Media 誠]
Photo ホテルが有線LANのみでタブレットが使えない! こんな時の救世主「小型Wi-Fiルータ」

 久々の出張。仕事を終え、ビジネスホテルでやっと一息ついて「さぁ、メールでもチェックするか」とタブレットを取り出したら「有線LANしかなくてネットにつながらねぇぇぇぇ!!!!」――。出張の多いビジネスパーソンなら、一度はこんな目に遭ったことがあるのではないだろうか。

 今回ご紹介するのは、有線LANのケーブルをプチっと差し込むだけで、ホテルの室内に無線LAN環境を作ってしまう便利なグッズ「小型Wi-Fiルータ」だ。連載3回目の今回は、4種類の小型Wi-Fiルータを試しながら、機能の違いと選び方のポイントを紹介する。

  • 小型Wi-Fiルータ4種の比較ページはこちら

最初に結論!「悪いことは言わん、泊まりなら小型Wi-Fiルータ持ってけ」

 出張先でネット難民になって困っているビジネスパーソンを救うべく、近年、PC系の周辺機器メーカーから相次いでリリースされているのが小型のWi-Fiルータだ。文字通り、Wi-Fi環境構築用のルータ(アクセスポイント)を小型化したもので、多くの製品は手のひらサイズで軽量だ。microUSBケーブル経由で給電するため、ACアダプターやケーブル類を他の機器と共有でき、持ち歩くACアダプターを減らせる。

 使い方は、宿泊室内にある有線LANポートとルータをLANケーブルで接続するだけ。もちろんルータとタブレットの接続設定を済ませておく必要はあるが、基本的にはこれだけで、“ホテル内Wi-Fi”が実現する。もちろん、タブレットだけでなく、スマートフォン、ノートPC、Wi-Fi対応の携帯ゲーム機を同時に接続することが可能だ。

 またルータは目の前にあるので、“電波が届くか届かないか”を心配する必要がほとんどない。実際使ってみると分かるが、この安心感によるメリットはかなり大きい。

 これらを総合すると、「宿泊を伴う出張をするときは、小型ルータを持参すべき」というのが、筆者の結論である。仮にスマートフォンしか使わなかったり、テザリング環境があったとしても保険として持っておいて損はない。

出張用小型ルータ選びのポイント

 さて、量販店の店頭には、数多くの小型ルータが並んでいる。その中から自分にぴったりの1台を選ぶためのポイントを4つ挙げる。

本体サイズと形状

 まずはなんといってもコレ。持ち運ぶ以上、少しでも小さく軽いものを選びたいところだ。小型ルータは基本的にバッテリーを内蔵していないため、電子機器としては軽い方ではある。ただし、形状はさまざま。立方体状か、板状か、はたまた棒状なのか。これによって、カバンや収納ポーチへの収まりが変わってくる。

無線LAN規格および最大通信速度

 Wi-Fiはご存じのように、周波数帯や接続方式によっていくつか種類がある。ただ、最近(2013年10月時点)の小型ルータに限って言えば、IEEE 802.11b/g/n(2.4GHz帯)の事実上一択。最新規格であるIEEE 802.11acなど5GHz帯対応の製品はほぼないのが現状である。GALAXY S4などIEEE 802.11ac対応スマートフォンも出てきているので、いずれは対応するかもしれない。

 一方、IEEE 802.11n通信時の最大速度(理論値)については、現段階でも150Mbps/300Mbpsの2種類がある(11n規格的には450Mbpsもあるが)。基本的には150Mbpsでも問題はないが、より高速な通信環境が必要な場合には300Mbpsの製品にも注目してみよう。

USB給電ケーブルが直付け式かどうか

 地味なポイントかもしれないが、給電用USBケーブルの接続方式も見逃せない。小型ルータの大半は、microUSBケーブルで給電する。極めて汎用性が高いため、製品パッケージにACアダプタが付属しないケースもままある。手持ちのUSB-ACアダプタ、あるいは(そばにあるであろう)ノートPCのUSBポートを使ってほしいという、メーカー側からのメッセージだろう。

 ただ、このmicroUSBケーブルが小型ルータに直付けされているか、あるいは自分の好みのケーブルに替えられるかは、実際の使い勝手にかなり影響がある。例えば、小型ルータにUSBケーブルが直付けされていて、なおかつ10〜20センチ程度の長さしかないと、そのルータは電源ポート周辺でしか使えない。ノートPCから給電する場合は、マウス操作の邪魔になったりする可能性があるので、注意しよう。

設定手段の豊富さ

Photo タブレット側で入力すべき設定値は、ルータの底面ラベルなどに大抵記載されている

 小型ルータとタブレットの接続設定を行う際、もっとも基本となるのが設定値の手入力だ。接続すべきSSIDをタブレットの画面で選択し、暗証番号にあたるキーないしパスワードを手入力する。それほど難しくないので、憶せずに試してほしい。

 また、機種によっては専用アプリで設定することも可能だ。また、Androidタブレット限定となるが、WPSという規格を使えるケースもある。ルータ本体にWPS用のボタンがあると、これを押すだけで設定が完了する。

 ───主要な比較ポイントはこのくらいだ。もちろん、実際の製品ではこれ以外の要素でさまざまな差別化を図っている。例えば「有線LAN端子を2つ備える」「モバイルバッテリーとしても使える」「ケーブルをスマートに収納する機構が付いている」といった具合だ。ただ、機能が増えれば、本体サイズも基本的には大きくなる。そのバランスをどう考えるか、これはユーザー側の選択になる。

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