タブレットからいつでも自宅や会社のPCにアクセスできる、すごいヤツ――リモートデスクトップ「Splashtop」ビジネスタブレットのお供に(1/3 ページ)

スマートフォンやタブレットがいくら便利だと言っても、自宅や仕事場でPCを使う機会はまだまだ多い。そのPCを、外出先からタブレットを使って遠隔操作できるようにするサービスがある。今回は、Splashtopのリモートデスクトップサービスを実際に試してみた。

» 2013年09月20日 13時00分 公開
[森田秀一,Business Media 誠]
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 「外出先から、自宅や職場のPCを操作できたらいいのに……」。タブレットを使っていて、そんな風に思ったことはないだろうか。自宅のPCに保存したアイデアメモを職場から見たい、会社のPC内に置いてきてしまった見積書を出先で確認したい、職場のPCにインストールしてある業務アプリをスマートフォンからリモート操作したい――。そんなことを考える人もいるはずだ。

 そんなニーズに応えてくれるのが、「リモートデスクトップ」と呼ばれるサービス。このサービスに対応したアプリを使えば、例えば自宅のタブレット端末からネットワーク経由で会社にあるPCのデスクトップにアクセスし、画面を操作したりアプリを使ったりできるのだ。

 タブレットと一緒に使うと便利なツールやサービスをご紹介する本連載の第2回は、このリモートデスクトップサービスの1つ、「Splashtop」をご紹介しよう。

リモートデスクトップを利用する際の注意点

リモートデスクトップは、セキュリティの観点から利用を許可していない企業も多い。企業ネットワーク内のPCにアクセスする場合は、事前にネットワーク管理者の確認をとっておこう。


ローカルネットワーク内での接続なら利用は無料

 タブレット端末の画面に自宅や会社のPCの画面を呼び出して遠隔操作するという、ちょっと不思議な体験ができるSplashtop。まずはセットアップの仕方を見ていこう。

 利用に当たっては、アクセス先のPCに「Splashtop Streamer」というソフトをインストールする必要がある。2013年の9月時点ではWindows版、Mac版、Linux(ベータ)版の3種類が公開されており、ハードウェア要件としては、「1.6GHzまたはそれ以上の速さのデュアルコアCPU」「1GバイトのRAM」が求められている。

Photo 「Splashtop Streamer」のWindows版。この画面では接続状態が表示されている(画面=左)。ログイン時にパスワード入力を必須にするセキュリティ設定も可能(画面=右)

 なお、外出先のタブレット端末から会社や自宅のPCにリモートアクセスする場合には、アクセス先のPCの電源がオンになっている必要がある。「毎日リモートアクセスするわけじゃないから、普段は電源を切っておきたい」と思うかもしれないが、Splashtopでもその運用はかなり難しい。最初のうちは、諦めたほうが無難だ(厳密に言うと、Wake-on-LANという仕組みを利用すれば、遠隔からの電源操作が可能ではある)。

 一方、アクセス元となるタブレットやスマートフォンには、対応アプリをインストールする必要があるので、App StoreやGoogle Playから「Splashtop Personal」というアプリをダウンロードしておこう。「Splashtop Business」という似た名称のアプリがあるが、そちらは企業向けの別アプリなので間違わないように。

 また、アカウント登録も必須だ。SplashtopのWebサイトから、メールアドレス(IDとして使われる)、パスワードなどを登録したら、このアカウントを使ってアクセス元、アクセス先のそれぞれからログインしてみよう。

Photo 「Splashtop Personal」のAndroid版。この画面はすでにログインした状態。PC側の画面解像度の変更などはここから行う(画面=左)。その他設定画面(画面=右)

 今回はアクセス元のタブレット端末として、「Nexus 7-32T」(2012年モデル)を使ってみた。アクセス先は、自作したデスクトップPC。2012年末に作ったもので、CPUはA10-5700(4コア、3.4GHz)、32Gバイト RAM。これにWindows 8がインストールしてある。ルーターはバッファローの「WZR-D1100H」。インターネット回線はNTT東日本の「Bフレッツ ハイパーファミリータイプ」(光ファイバー)となっている。

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