米GE社のような国際的なコングロマリットを目指すレバレジーズ。同社の新オフィスは壁面緑化やオープンスペースなど、コンセプトを基にした空間設計となっている。
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本記事は「オフィス通信」で掲載した記事を一部抜粋・編集して掲載しています。
2005年4月にシステムインテグレーターとして設立し、現在ではSEMを中心としたWebマーケティングによるROI最大化を図る「Media Service」、企画開発および構築運用保守まで顧客先に開発のためのリソース提供を行う「System Engineering Service」、医療業界に特化した人材紹介を行う「Medical Service」、フリーターや新卒、第二新卒層からアパレル人材に至るまで多岐にわたる人材紹介事業を行う「Human Capital Service」など、幅広い事業を展開するレバレジーズ。同社は2012年8月、竣工まもない渋谷駅前のランドマーク「渋谷ヒカリエ」17階へ移転した。代表取締役を務める岩槻知秀氏は、同社のオフィスについて次のように語る。
「実は計画段階で一度ヒカリエに問い合わせていたのですが、そのときは満室でした。ところがその後、竣工前にもう1度ダメもとで問い合わせたところ、たまたま17階が空いたと聞きまして、ちょうどタイミングよく入居することができました」
最先端のIT企業が集まる「渋谷」という立地、特に「ヒカリエ」という物件にはこだわりがあったようだ。17階はオフィスフロアの1番下に当たり、窓の外には共用のバルコニーが広がっている。ここはビルの緑化スペースになっており、同社は期せずしてこの眺望を独占することになった。「日本で1番いいビルの、1番いいフロアに入れたと思っています」(岩槻氏)
本社オフィスのデザイン上のコンセプトとして、岩槻氏は「高級感」「透明感」「カッコ良さ」の3つを挙げる。「創業以来、当社のオフィスは基本的に『3方向がガラス張りになっている』といった条件で探してきましたが、こちらの本社オフィスもその方針に見合った物件になっています。これは『やはり、明るいオフィスがいいだろう』という考えがあるためです」(岩槻氏)
明るいオフィスとは、物理的な照度だけでなく、企業風土としての明るさという意味も含まれるという。明るさをもたらす「透明感」としては、オープンスペースに面した各会議室の壁をガラス張りにしている。また、会議室間の壁はもとは光沢のあるステンレス製であったが、光を反射しないつや消しの黒で統一し、「高級感」や「カッコ良さ」を演出している。
「ヒカリエへ移転した目的の1つとして、イベントの開催数を増やしていこうという狙いもありました。駅直結でアクセスも便利なうえ、場所自体にも話題性もあり、集客力がありますから。社内に大々的に人を集められるように広い会場スペースも確保しました。2013年6月末まではオープンスペースの工事で一時中断していましたが、現在は再開しています」(岩槻氏)
イベントには社内だけでなく、社外からも多くの参加者が集まり、盛況だという。また、手掛けるビジネスの領域や事業規模の拡大に伴い、従業員数も移転直後から大幅に増えている。
「将来的には、米GE社のような国際的なコングロマリットを目指しています。そのために、まずはアジアで成功しなければならないと思い、ベトナムに子会社を立ち上げました。本社の移転については当面予定はありませんが、今後、渋谷駅上の再開発が完成したらあらためて考えたいと思います」(岩槻氏)
※本記事は、オフィス通信で掲載された記事を一部修正し、転載したものです。(執筆:浦上史樹)
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