いまケータイを使っている人は、毎月の割引(月々サポートなど)がないか、割引があっても割引額が月210円、525円と少ないはずなので、気にせずスマホへ機種変更できそうです。しかもケータイからスマホに機種変更をすると、お得なキャンペーンがあるのです。
各社の主なキャンペーンをまとめました(ケータイからの機種変更だけが対象とは限りません)。
項目 | 主なケータイ→スマホ機種変更キャンペーン | 期限 | 対象 | 内容 | 通常機種変更 | キャンペーン適用機種変更後 |
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ドコモ | はじめてスマホ割 | 12月1日まで | ドコモケータイの利用者 | スマホへ機種変更すると月々サポートの割引が最大月420円増額(合計1万80円の割引) | AQUOS PHONE ZETA SH-01F 実質3万240円 | 実質2万160円 |
au | U22 auスマホ機種変更キャンペーン | 12月1日まで | 12〜22歳のau利用者 | スマホへ機種変更すると本体価格が最大1万500円割引 | GALAXY Note 3 SCL22 実質2万4780円 | 実質1万4280円 |
ソフトバンク | かいかえ割 | 12月1日まで | ソフトバンクケータイなどの利用者 | iPhone5/5c/5sへ機種変更すると、パケット定額料が12カ月1050円割引(合計1万2600円の割引) | パケットし放題フラット for 4G LTE 月5460円 | 月4410円 |
イー・モバイル | チェンジLTE5000キャンペーン | 未定 | イー・モバイルのケータイなどの利用者 | スマホへ機種変更すると、契約解除料が最大5000円割引 | 契約解除料9975円(例) | 契約解除料4975円(例) |
各社のキャンペーンとも、1万円ちょっとお得になるのが分かります。
普通の機種変更よりもどれだけ得なのかも、比較してみました。
ドコモの「はじめてスマホ割」は、さらに「ありがとう10年スマホ割」と併用できるので、10年以上ドコモのケータイを使っている人は、毎月の割引額が月840円、合計2万160円にアップする場合もあります。
もちろんスマホを買えば、もともと毎月の割引(月々サポート)があるので、冬モデルの最新機種「SH-01F」を買う場合は「はじめてスマホ割」だけで実質2万160円、「ありがとう10年スマホ割」も併用できる人は実質1万80円で買えます。
auは12〜22歳という年齢制限があるのであまり該当する読者がいないと思いますが、本体価格が1万500円割引。「GALAXY Note 3」なら実質1万4280円です。
ソフトバンクは「iPhone 5s」などへの機種変更と対象機種が絞られていますが、「パケットし放題フラット for 4G LTE」が割引になります(ホワイトプランの割引なども選べます)。表では12カ月としていますが、学生なら24カ月続き、合計2万5200円の割引になります。
イー・モバイルは他社とは少し異なり、古いケータイを解約して新しいスマホ、料金プランと契約する仕組み。その際の契約解除料を最大5000円割引します。イー・モバイルの契約解除料はさまざまなので一例だけの紹介に留めます。
いずれにしてもスマホに機種変更したい、と思っているケータイユーザーの人にはチャンスと言えます。
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)は、携帯の電話番号を変えることなく別のケータイ会社に移行できる制度。ケータイ会社に縛られることなく好みのスマホを選べるだけでなく、実は料金面でも「お得の宝庫」なのです。MNPによる移行を推進すれば、ケータイ会社はほかのケータイ会社のユーザーを奪って市場シェアを高められることから、競って割引やキャンペーンを強化しています。
ただしMNPを利用してケータイ会社を変えると、「キャリアメール」が使えなくなります。これは新しいメールアドレスを相手に伝えればすむことですが(新しいメールアドレスを伝えるサービスもあります)、ほかにもMNP転出時に手数料がかかりますし、元のキャリアを「解約」するため解約料が発生します。前述のように分割支払い金が残っていれば支払いが続きますし、元のキャリアの毎月の割引はなくなります。
スムーズにMNPをするにはどうすればよいでしょうか。
まず手数料ですが、これはどこのキャリアでも同じです。
項目 | 手数料 | その他注意 |
---|---|---|
MNP転出時 | 2100円 | なし |
MNP転入時 | なし | 新規契約手数料3150円が発生 |
転出時には2100円のMNP転出手数料が発生します。転入時には、手数料こそ発生しませんが、他のケータイ会社と新規に契約することになるので、その契約手数料として3150円がかかります。この合計5250円は避けられないので仕方ありません。
次に転出する際の解約(解除)料はどうでしょうか。
まずはケータイから他社のスマホへMNPする場合です。
項目 | 主な料金プラン・オプション | 解約(解除)料 | 主な解約料発生条件 |
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NTTドコモ | ひとりでも割50/ファミ割MAX50 | 9975円 | 更新月(25カ月目)以外の解約 |
新いちねん割引 | 3150円 | 更新月(13カ月目)以外の解約 | |
iモード | なし | ー | |
パケ・ホーダイ ダブル | なし | ー | |
au | 誰でも割 | 9975円 | 更新月(25カ月目)以外の解約 |
年割 | 3150円 | 更新月(13カ月目)以外の解約 | |
EZ WIN | なし | ー | |
ダブル定額スーパーライト | なし | ー | |
ソフトバンク | ホワイトプラン | 9975円 | 更新月(25カ月目)以外の解約 |
継続割引/家族割引 | 9975円 | 更新月(13カ月目)以外の解約 | |
S!ベーシックパック | なし | ー | |
パケットし放題フラット | なし | ー | |
多くの人は料金プランの契約時に、各種の割引に加入しています(ホワイトプランは違いますが)。この割引は基本料が半額になるなどお得なのですが、2年契約で自動更新されるのが一般的。「更新月」に解約(解除)しないと、9975円の解約(解除)料が発生します。
「更新月」は、契約(適用)してから25カ月目の1カ月間しかありません。更新月の確認自体は各社のサポートサイトなどで可能ですが、更新月を逃すと、9975円の解約料を払うか、さらに2年後まで我慢することになるので注意が必要です。
また、割引によっては1年ごとに更新する場合もあるので、人によっては1年ごとにMNP(解約)のチャンスがあります。ただ、該当する人は少ないでしょう。
次にスマホから他社のスマホへMNPをする場合の解約料を見てみます。
項目 | 主な料金プラン・オプション | 解約(解除)料 | 主な解約料発生条件 |
---|---|---|---|
NTTドコモ | タイプXiにねん | 9975円 | 更新月(25カ月目)以外の解約 |
spモード | なし | ー | |
Xiパケ・ホーダイ ライト | なし | ー | |
au | 誰でも割 | 9975円 | 更新月(25カ月目)以外の解約 |
LTE NET | なし | ー | |
LTEフラット | なし | ー | |
ソフトバンク | ホワイトプラン | 9975円 | 更新月(25カ月目)以外の解約 |
S!ベーシックパック | なし | ー | |
パケットし放題フラット | なし | ー | |
イー・モバイル | LTE電話プラン(にねん) | 9975円 | 更新月(25カ月目)以外の解約 |
データ定額5 | なし | ||
ウィルコム | ウィルコムプランLite | 9975円 | 更新月(37カ月目)以外の解約 |
だれとでも定額 | なし | ー | |
こちらもケータイと似たようなものです。ウィルコムも含めていますが、ウィルコムのMNPの場合、PHS番号はまだMNPができません(2013年11月11日時点)。ただし「DIGNO DUAL」のようにPHSと3Gの2つの電話番号がある機種は、3Gの番号でMNPの転出手続きを行えます。またウィルコムプランLiteは3年契約のため、更新月が3年後の37カ月目と長く、MNPがしづらくなっています。
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