コラム
» 2014年01月09日 11時00分 UPDATE

ICHIROYAのブログ:若い頃に知っておきたかった、ビジネスで成功するための10のシンプルな法則

ビジネスをうまく回していくためにはどうしたらいいか――。誰もが難しく考えがちだが、実はあたりまえのことが多いものだ。いま一度、そのシンプルな法則を振り返ってみよう。

[和田一郎,Business Media 誠]

この記事は、「ICHIROYAのブログ」より転載、編集しています。


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 分かっていると思いこんでいるだけで、実際は分かっていない――。こんなことは案外多い。

 若いころ、初めてマネージャーになったときには、文字通り泣きながらさまざまなことを学んだ。まさか、自分が「泣きながら」いろいろな人、上司や部下や取引先から何かを学ぶなどということは、それ以前の僕には想像できなかった。

 そして、学んだことを、誰かに伝えなければならないとなると、それがまた難しい。

 不思議なことに、僕のように泣かなくても、自然とできる人もいる。

 僕のように「泣いて」初めて分かる人にこそ、伝えなければならないのだけれど、そういう人にはたいてい、言葉を尽くしても伝えることができない。

 ところで、以前にもブログで紹介したジェフリー・ジェームス氏(マーケティングやセールスをテーマとする「Sales Source on Inc.com」という人気ブログの運営者)の最近のエントリーに面白いものがあったので紹介したい。

 英語が分かる人は、直接読んでいただければと思う。ここでは、僕なりの考えを付け加えて紹介する。いくらかでも参考になればうれしく思う。

※以下、タイトルは引用。解説は“”内のみ引用。

1. 成功はいつもチームの努力によって達成される(Success is always a group effort.)

 当たり前のことなのだが、ビジネスは、仲間や取引先の協力があって初めて成り立つ。そして、“道などのインフラをつくったり、維持してくれている無数の人たちの背中の上に乗って初めて、ビジネスは可能になっている”のだ。

2. 仕事はプライスレスだ(Work is to be savored.)

 誰かの役に立ち、誰かの生活を変える――。それが仕事というものだ。たえなまい努力を積み重ねて、いわば、「香り立つ」ような仕事をせよということだと思う。例えば、誰かに仕事を頼んだとき、その結果が「香り立つ」仕事というものが確かにあるのだ。それは見えないところの美しさだったり、ずっと後になって、「あぁ、ここまで考えてやってくれていたんだな」と感動させられるような仕事である。

3. 怒りは救いがないことの表明である(Anger is an expression of helplessness.)

 ジェフリー氏の説明によれば、“人々は他者の行動の結果として怒るのではなく、自分の状態、自分の精神状態を変えることができないフラストレーションのために怒る”という。

4. すべての行動は反作用と作用を引き起こす(Every action creates an opposite and equal reaction.)

 例えば強く支配しようとすればするほど、強く反発される。何かを引き出そうとすればするほど、相手は引き出されまいとして逃げていく。物理で学んだ、作用と反作用の力は等しいという矢印を使った図を思い出したら、ジェフリー氏の言葉がすっと腑に落ちた。

5. 情報は洞察力を曇らせる(Information is the enemy of insight.)

 データ主義を徹底したセブン-イレブンの成功以来、「すべては情報があってこそ」と思いがちだが、ジェフリー氏がいうように、ほとんどの情報はゴミだ。情報はそもそも仮説をもって集められるし、過去を教えてくれてもまだ見ぬ将来を教えてくれるものではない。必要な情報を頭に入れたら、いったんそれを振り払って、洞察力が指し示す方向を静かに探ったほうが良いのであろう。

6. 人々はいつも良い思いで行動する(Other people usually mean well.)

 僕がマネージャーになって真っ先に学んだのはこのことだった。手を抜いていると思って部下を叱ったら、その行動には“本人なりの善意”に基づく理由があった。

 もちろん、人は甘やかされたらサボりもする。性善説だけで行動すると間違いなく失敗するが、それでもすべての考えは、この法則の上に組み上げていったほうがいい。“人は良い思いに基づいて行動する”と思っていれば、実際にそのように行動してくれる場合が多いのだ。

7. ベストシナリオもワーストシナリオも決して起きない(Best-case and worst-case scenarios never happen.)

 確かに、僕の50年強の人生の中では、ベストシナリオもワーストシナリオも起きたことはない。「Never」と言い切れるのかなと疑いたくもなるが、少なくとも自分を振り返る限り、確かにそうであったのだ。無駄に心配し過ぎるなってことかな。

8. 何かをシェアすることは、そのもの以上の価値を生む(Sharing something creates more of it.)

 最近、特に実感としてそう思う。オープンソースやシェアエコノミーを例に出すまでもなく、シェアはモノゴトを加速させる。ジェフリー氏も言っているように、“幸せとポジティブな考えをシェアすれば、その考えはさらに増すが、不幸せとネガティブな考えをシェアすれば、さらに不幸せでネガティブになる”。良いものはどんどんシェアしたいものだ。

9. 誰も、どんな組織も、完璧ではない(Nobody's perfect and neither is any organization.)

 若いときほど、上司や経営陣は完璧であってほしい、そうあるべきだと思ってしまう。確かに、誰もが不完全で失敗を犯すものだということを受け入れるのが、ビジネスパーソンとして、社会人としての出発点だと思う。

10. すべては自分に帰ってくる(What goes around, comes around.)

 ジェフリー氏はこの項目に“付け加えることはない”と書いて説明を加えていない。“What goes around, comes around.”という言葉は、「巡り巡って自分に降りかかってくるものだ。/なるようにしかならない。/事は起こるべくして起こる。/因果応報。/金は天下の回りもの」(SPACE ALCより)などと訳すようだ。

 どれも、まさにその通りと思うのだが、自分にとって今一番実感している言葉に置き換えると、「なるようになる」かな。「なるようにしかならない」のではなく、もって生まれたもの、偶然によってふりかかる苦難や幸運、そして、結果的に、人は誰でも、「なるようにしかならない」のではなく、「なるようになる」のだ。

著者プロフィール:和田一郎

アンティーク・リサイクル着物を国内外へ販売する「ICHIROYA」代表。昭和34年生まれ。京都大学水産学科卒業後、大手百貨店に入社。家庭用品、販売促進部など。19年勤めたのち、2001年に自主退職して起業。現在に至る。趣味はブログ執筆。


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