ソーシャルとO2Oを組み合わせた独自のECプラットフォームを展開する「Origami」。アプリ経由の購買行動に新たなイノベーションをもたらす動きと、ECの今後について話を聞いた。
スマホの中に自分だけのセレクトショップを――。こんなコンセプトでスタートしたECプラットフォーム「Origami」が急成長している。
スマホアプリを起動すれば、さまざまな商品が写真や説明とともに流れてくる。さらに、友達や好みが似ているメンバー、お気に入りのブランドをフォローすると、より自分の好みにあった商品が表示される。
特徴は、まだ見ぬ「自分好み」の商品との出会いだけではない。表示されるすべての商品がアプリから購入できるので、「ほしい」と思ったらワンタップ。恐るべき“衝動買い”サービスなのだ。
β版公開時点から次世代ショッピングアプリとして話題になり、2013年4月23日にサービスイン。あれから1年。同社の康井義貴CEOに話を聞いた。
Origami上で表示される商品は、基本的に提携先ブランドからの投稿だ。それぞれの商品に複数の写真が付き、紹介コメント、スペックなどの情報量も多いので、まるで商品カタログを見ているような感じがする。新製品やディスカウント情報、イベントの案内などもあり、タイムラインを見るだけでも楽しめる。
実店舗との連携機能も充実している。ユーザーは、近くにある店舗を探したり、チェックイン特典などのサービスを受けられたりする。Origamiでは、ソーシャルコマースとO2Oの両方を兼ね備えているというわけだ。
ファッションやインテリア、コスメ、アート、ガジェットなど、500以上のショップやブランドと提携し、最近では伊勢丹や成城石井も加わるなど幅広い。
Origamiアプリの品質向上にも余念はない。20名いる社員の半数はエンジニアで、日本人以外に米国、英国、中国、韓国などから優秀な人材を集めている。「見た目は他のアプリと同じように見えるかもしれないが、設計思想が他とは異なり、ユーザーインタビューなども行って、きちんとフィードバックを取り入れている」(康井氏)と、使い勝手を左右する部分には特に注力している。
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