あなたをグローバル人材に変える、5つの「日本人プレミアム」とは?一生食える「強み」のつくり方(1/3 ページ)

私たち日本人には、自然と身につけているスキルや特性があります。これらは外国の人たちから見れば、容易に習得できるものではありません。今回は、5つの「日本人プレミアム」を紹介します。

» 2014年05月07日 11時00分 公開
[堀場英雄,Business Media 誠]

集中連載「一生食える「強み」のつくり方」について

本連載は、堀場英雄著、書籍『「プチスキル」をかけ合わせて「レア人材」になる 一生食える「強み」のつくり方』(日本実業出版社)から一部抜粋、編集しています。

ビジネスの世界では長らく、習得に1万時間(10年)を要する「プロスキル」が重視されてきました。しかし、会社もスキルも「突然死」しかねないこれからの時代には、2500時間(2年半)という短時間で習得できる「プチスキル」が不可欠です。

本書では「プチスキル」の選び方を「戦う土俵(仕事)」「戦う武器(スキル)」に分けて説明し、その学び方を3ステップで紹介。事例を含めた試し方を具体的に学んでいきます。

習得した「プチスキル」を複数かけ合わせることで、他のビジネスパーソンにはない「強み」を持った、「レア人材」になれるのです。


日本人プレミアムのある土俵「地」での戦い方

 「地」の土俵の仕事とは、「血」のそもそも日本人でなければならないという法律で守られた日本人優位性はないものの、仕事を進める上で現実的には外国人にとって高い参入障壁がある仕事です。

 例えば、税理士の場合はそもそも国によって税法が異なるのでグローバルになり得ません。税務は国ごとに異なり、特例や優遇措置があり、土地にしばられるローカルな仕事です。他には、雇用の法律も国によって異なるため社会保険労務士もこの分類に入ります。ハイレベルな日本語力が必要な編集者や記者、通訳、翻訳などの仕事も、日本語が母国語ではない人にとっては参入障壁が非常に高いので、この分類に入ります。

 翻訳の仕事を例にもう少し考えてみましょう。例えば英語を日本語に翻訳するには、英語だけでなく、日本語の知識やセンスもないと、うまい翻訳はできません。私も英語力には自信がありますが、それを自然な日本語で表現するためには、英語力以上に高い日本語能力がなければ不可能なのです。「日本語ネイティブ」の私でもこうなのですから、外国人にはもっとハードルが高いでしょう。何十年も日本に住めば自然な訳も可能になるかもしれませんが、そこまで時間の投資が必要なら、メインの仕事としては選びにくいはずです。

あなたを上位1.4%のグローバル人材に変える5つの日本人プレミアム

 ここまで、日本人であるがゆえに自然と身につけているスキル・特性(日本人プレミアム)の例を紹介してきました。これらは、外国人の目線で見ると、容易には習得できるものではないことも分かっていただけたと思います。そんな日本人プレミアムを、ここで5つに分類してみましょう。

 続きを読む前に、ぜひ自分自身でもどんなプレミアムがあるか考えてみてください。1つ、2つしか思い浮かばなかったあなたは、自分たちの持っている日本人プレミアムを強く意識したほうがいいでしょう。なぜなら、日本人プレミアムを十分理解し活用することが、グローバルな競争に巻き込まれないよう生きていくために、あるいはその強みを生かし、グローバルな競争を勝ち抜くためにはとても大事だからです。

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