名刺情報はスマホだけではなくPCからも確認したいもの。クラウド上にデータを保存するタイプの名刺管理サービスなら、PCからでも名刺情報の閲覧・編集を行える。
「CamCard」は「CamCard.com」、「Eight」は公式ホームページ、「すごい名刺管理」は「Biz-IQ」、「Cardful」は「Evernote」、メイシーは公式ホームページにアクセスしてログインすれば、PCからデータを参照できる。
「Eight」と「すごい名刺管理」はFacebookアカウントを使ったログインも可能。さらに、「Eight」はGmailアカウントによるログインにも対応する。
メールアドレスをクリックするだけでPCのメーラーが起動するのは「CamCard」と「Eight」と「メイシー」の3つ。「メイシー」は、複数の相手へのメール送信にも対応している。これはほかのサービスにはない強みだ。PCメーラーとの連動に対応していない「すごい名刺管理」と「Cardful」は、メールを送信する際にメールアドレスをコピー&ペーストする必要がある。
なお、いずれのアプリも、スマホで利用する場合はアプリ内から電話を発信したり、メールを送信したりできる。これこそがスマホで名刺を管理する醍醐味といえるだろう。
営業職など外回りが多い人なら、名刺の住所データから地図アプリに飛べるかどうかも気になるところだろう。
いずれのアプリもマップとの連携に対応しているが、iPhoneの場合は起動する地図が異なる点には注意が必要だ。iPhoneに「Googel Maps」アプリをインストールしている場合、「CamCard」と「Cardful」は「マップ」アプリ、「すごい名刺管理」と「メイシー」はブラウザ版の「Googleマップ」、「Eight」はアプリ版の「Google Maps」アプリが起動した。「すごい名刺管理」と「メイシー」はブラウザ版のGoogleマップからアプリを起動すると、アプリ側に上手く反映されなかった。「Eight」はGoogle Mapsアプリをインストールしていない場合は標準搭載の「マップ」が起動した。
アプリ名 | Eight | Camcard | すごい名刺管理 | メイシー | Cardful |
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起動する地図 | アプリ版Google Maps | iOSのマップアプリ | ブラウザ版Google Maps | ブラウザ版Google Maps | iOSのマップアプリ |
取引先までのルートを素早く検索したいなら、住所をタップしてすぐ「Google Maps」アプリが起動する「Eight」に軍配が上がるだろう。
名刺という個人情報をスマホで管理する上では、アプリ起動時のパスコード対応も気になるところだ。
4桁のパスコードを設定できるのは「CamCard」「すごい名刺管理」「メイシー」。「Eight」と「Cardful」は毎回ログアウトするか、スマホ自体のパスコード設定が必須だ。
取り込んだ名刺データを営業活動に役立てたい――そんなニーズに対応する名刺管理サービスもある。今回紹介した5種のなかで業務サービスと連携しているのは「メイシー」だ。CRM・顧客管理システムの「Salesforce」「Synergy!」「Zoho CRM」「新規営業ビルダー」、クラウド型請求書管理サービスの「misoca」、年賀状・挨拶状郵送サービスの「ポスコミ」「挨拶状ドットコム」「筆まめonline」への名刺データのエクスポートに対応している。なおデータの書き出しはPCからブラウザ経由で行う。
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