連載
» 2015年01月16日 05時00分 UPDATE

捨てる「習慣」:「忙しい」とは、結構恥ずかしいセリフ (1/2)

「忙しい」と言う人はたいてい見栄っ張りです。「私は有能な人」とアピールすることで完全燃焼できていない自分へのイラ立ちを消したいとか、自信のなさや成果が出せない自分を隠したい人なのです。

[午堂登紀雄,Business Media 誠]

連載:捨てる「習慣」について

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本連載は、午堂登紀雄著、書籍『1つずつ自分を変えていく 捨てるべき40の「悪い」習慣』(日本実業出版社刊)から一部抜粋、編集しています。

「忙しい」という口グセ、完璧主義、自社基準の評価――あなたには「捨てたほうがいいかも」と思う習慣はいくつあるでしょうか?

時間と経験が積み重なると、自分でも気付かないうちに行動や思考が習慣化していきます。自分が本当は何を欲しがっていて、何がやりたいのかが分からないまま、情報や他人の意見に流されがちになります。

本書では、人生に「悪い影響」をもたらす40の習慣について、「捨て方」と「捨てて得られるもの」を具体的に伝えます。捨てたいと思うものを1つずつ捨てていくことで、あなたの人生は少しずつ前向きな方向に変わります。


「忙しい」を捨てる

 「忙しい」という言葉を、今日からやめましょう。

 スケジュールに遅れた言い訳で「すみません、ちょっと忙しくて……」と言う人がなぜ信用を失うかというと、「自分のことに夢中で相手のことはどうでもいい」という、自己中心的な気持ちを見透かされるからです。

 つまり「忙しい」とは自信のなさ、見栄にすがりつく内面の弱さ、そして自己中心的な発想をあらわにしてしまうという、結構恥ずかしいセリフなのです。

 また、意識的に「忙しい」を連発してみると分かるのですが、不思議なことに、本当に慌ただしい気分になります。例えば12月に入ったとたん、ふだんとやっていることは変わらないはずなのに、なんとなく気分が落ち着かなくなるのと同じように。

 そうやって慌ただしい気分になると、周囲を俯瞰(ふかん)して見る余裕や物事をじっくり考える余裕がなくなります。

 なぜそれが問題かというと、変化に気がつかなくなるからです。

 例えば、業界全体が縮小している、会社の景気が悪化しているというマクロな視点から、取引先の様子があやしいから与信をかけ直すべきだとか、家族が不満に感じているからケアしようというミクロな事柄まで、周囲の環境がどう変わり、自分の人生がどちらの方向へ進んでいるかに気が付かなくなります。

 もちろん、ときには脇目もふらずに集中して取り組む場面もあるでしょう。だからといって心まで忙しくなると、環境変化や大切な人が発しているメッセージに気が付かない。

 だから、「忙しい」という言葉を、あなたのボキャブラリーから削除するのです。具体的な方法はただ「忙しい」をやめ、「まだまだヒマだ」と自分に言い聞かせる、という単純なことです。

 これには2つの効果があります。1つは、「忙しくて手が回らない」という自分への言い訳を排除できる点です。そして、「この分量をどうやったらもっとうまくこなせるか」という発想に切り替わります。「課題を全部書き出して、優先順位を考えなおしてみよう」というように、やれる方法を探すようになります。それが自分のキャパシティを広げ、業務処理能力のストレッチにつながるのです。

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