『朝1時間勉強法』について
資格試験、TOEIC、公務員試験、大学受験など。本連載では、
「今年こそはあの資格試験に合格したい!」
「働きながら勉強したいけど、仕事が大変でなかなかできない」
「将来が不安だから、今の英語や簿記の勉強でもしておこう」
という思いや悩みや持つ人のために、朝の時間を有効活用し、合格率10%以下の難関資格に合格してきた著者が生み出した「朝1時間勉強法」を紹介します。
この記事は2013年7月31日に発売された中経出版の『朝1時間勉強法』(山本憲明著)の文庫版から抜粋、再編集したものです。
「働きながら勉強する」ことの最大の障害は?
私はこれまで、多くの人が資格試験にチャレンジするのを近くで見てきました。しかしそのチャレンジが結果として実る確率は、それほど高くありませんでした。原因として一番(ダントツで)多いのは、「仕事が忙しいから勉強できない」というものです。
仕事が忙しいのは、誰にとっても同じです。特に資格試験を受けようなどと考える人は、仕事もしっかりとがんばっている人が多いはず。忙しいに決まっています。重要なのは、仕事が忙しいときにどう工夫して勉強するかなのです。
私の知人に多いのは、次のようなパターンです。該当する知人に怒られるかもしれませんが、書きます。
資格試験の勉強を開始する→始めは順調に仕事と勉強を両立し、計画通りに勉強が進む→ある時期、仕事がかなり忙しくなる→勉強できない日が何日か続く→勉強の計画がぐちゃぐちゃになる→試験までもうあまり時間がない→試験に間に合わない→資格試験の受験を断念
私もこのような事態になりそうなことが、これまでに何度もありました。しかし、そのときは次のようにして乗り越えてきました。
合格のための「3つの工夫」
- 仕事を何とか効率化して、時間を作る
- 勉強の計画は、何とか試験に間に合わせるよう何度も修正をする
- 最後の追い込みで、実力をアップさせる
そして実際にその通りに行動し、試験に合格してきました。
私の場合、勉強時間はいつも人より少ないと思います。仕事と両立させながら短時間で合格することが社会人にとって有効だと感じているので、自分なりに工夫をしながら、「働きながら、なるべく短時間で」資格試験に合格しています。
最近、私の周りでも「ファイナンシャルプランナーの仕事をしながら、公認会計士の試験を受ける」「弁護士の仕事で活躍しながら、公認会計士受験生となる」などという例が増えています。彼らは仕事もバリバリこなしながら、いろいろな工夫をして、合格のために努力をしています。
資格試験は、やり方次第で働きながら短時間で受かります。自分を信じて、がんばっていきましょう。
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