家族のサポートがあれば早起きも苦にならない:朝シフト仕事術
早起きするかどうかは、あなたの決断次第ですが、1人きりだと続けるのに強い意志が必要です。ですが、家族のサポートがあればもしかしたら続けるのも簡単になりそうです。どうしたら家族のサポートを得られるでしょうか。
もし、この本を読んでいるあなたが独身でしたら、早起きするかどうかは、あなたの決断次第です。自分で早起きすると決め、決めた時間にちゃんと起きて、始業前の数時間を自分なりに使いこなす。仕事をするのも自由ですし、個人的な勉強時間に充てるのもいいでしょう。
1人きりだと続けるのに強い意志がいる
早起きを続けられるかどうかも、あなた次第です。「面倒くさい」「疲れた」「明日から早起きすればいい」と言って延ばし延ばしにするのも「いやこういうときこそ頑張って起きよう」と自分に活を入れるのも、すべてあなたが決めることです。誰にも言い訳ができない分、自分で決めたルールを守るかどうかは、あなたの意志にかかっています。
でも、もしあなたが結婚しているのなら、朝シフトは簡単に実現する可能性が高くなります。ただし、それには1つ条件があって、それが「家族のサポートが得られること」です。
ベッドや布団から抜け出せない自分を起こしてくれる家族がいれば、早起きをサボる確率はかなり減ります。夕食を家族と一緒に食べようと思えば、早く帰宅する必要があります。朝早く学校に出かける子どもと話をしたければ、早起きして朝食のテーブルを囲むのが一番です。
子どもが小さいうちは、保育園・幼稚園への送り迎えが悩みの種ですが、朝シフトをして時間が自由に使えれば、そうした悩みの大半は解消されるはずです。
家族にもメリットがあれば協力してくれる
自分1人で「明日から毎日早起きするぞ!」と決意したとしても「私は早起きなんてしたくない」と言う家族がいるかもしれません。そういうときは、家族にもメリットがあるようにすることで、相手のサポートを引き出すとよいでしょう。
これは私の実感でもあるのですが、生活のリズムを朝中心に回していくと、自分も家族も健康になり、一緒にいる時間が長くなり、夫婦の会話も増えて、いいことばかりだと思います。
とはいえ、そこに価値を見出すかどうかは、あなたのパートナー(男性の場合はあなたの奥様、女性の場合はあなたの旦那様)や家族が決めることです。そこで、本書では、実際に私の早起きをサポートしてくれている妻に、コラムを書いてもらうことにしました。
朝シフトをすると、家族にとってどんなメリットがあるのか、夫の早起きをサポートするために妻にできることは何か。そういう視点で読んでいただけると、参考になるのではないかと思います。
次回、こちらのコラムを掲載します。男性のあなたが朝シフトを決意したら、このコラムの部分だけでも奥様に読んでいただくとよいかもしれません。お楽しみに。
連載「朝シフト仕事術」について
本連載は7月16日発売の書籍『残業3時間を朝30分で片づける仕事術』から抜粋したもの。“朝活”が大ブームの今、医者、起業家、脳科学者が書く朝活の本も売れているが、本書は日本IBMに勤務する現役ビジネスパーソンが現在進行形で朝時間を有効活用していることが特徴だ。その成果・効果を大公開。実体験を元に、朝は夜の6倍生産性があがる理由を分析した。
著者自身も20代30代のころは、仕事の忙しさが残業に反映されていると思い込み、“残業自慢者”でもあった。しかし、残業 → ストレス → 飲む → 寝坊 → 満員電車 → ぎりぎり出社 → 仕事の山という負のサイクルにどっぷりとはまっていたことに気づく。それをきっかけに、時間の使い方、仕事のやり方を研究しはじめ、朝時間にシフト。家族と過ごす時間、自分のための時間が増え、ライフワークをしっかりと楽しんでいる。そんな朝時間の有効性を共有する「朝カフェ次世代研究会」を主宰し、朝時間仲間をどんどん増やし、仕事とプライベートを充実させる啓蒙書。生活を見直したいと考えるビジネスパーソンにおすすめの1冊だ。
著者紹介 永井孝尚(ながい・たかひさ)
日本IBMソフトウエア事業部マーケティング・マネージャー。1984年3月、慶應義塾大学工学部卒業後、日本IBM入社。製品開発マネージャーを担当した後、現在、同社ソフトウエア事業部で事業戦略を担当。2002 年には社会人大学院の多摩大学大学院経営情報研究科を修了。朝時間を活用することで、多忙な事業戦略マーケティング・マネージャーとして大きな成果を挙げる。一方で、ビジネス書籍の執筆や出版、早朝勉強会「朝カフェ次世代研究会」の主宰、毎日のブログ執筆でさまざまな情報を発信。さらに写真の個展開催、合唱団の事務局長として演奏会を開催するなど、アート分野でも幅広いライフワークを実現している。主な著書に『バリュープロポジション戦略50の作法 - 顧客中心主義を徹底し、本当のご満足を提供するために』などがある。
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