5.8倍の格差から私立高校の先生方が、「しょせん、うちは公立学校の滑り止め」と諦めを感じるのか、それとも、だからこそ「公立学校にはできない教育を私立でやろう」と考えるのか。そのことを「私立高等学校等授業料等の調査」のデータを見ながら考えました。
私は、この文章を進路指導やスポーツで大きな実績を上げるまでには至ってない私立学校の先生へのエールとして書きました。東京大学や京都大学、医学部などに多くの生徒を入学させるミッションをもった私立高校の先生にプレッシャーはあるでしょう。しかし、一方で生徒指導に大きな労力を強いられる地域の私立学校の先生たちこそが、日本の学力レベルの底上げに大きな役割を果たしているのだと私は思います。
もし、教員志望の学生がこの文章を読んでくれたらなら、公立学校にはない私立学校で教える喜びがあることを知ってほしいと思います。(中土井鉄信)
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