お金持ちがリスクを冒してでも買う「資産を秘めた種」とは銀座で学んだこと(3/4 ページ)

» 2016年08月16日 06時00分 公開
[桃谷優希ITmedia]

「ロス」を取ってリターンを得る

 成功者の多くは、「お金を使いすぎなくてもいいシステムがある」とおっしゃいます。

 例えば、飛行機のビジネスクラスやファーストクラスを利用する人は、フライト前にラウンジでくつろげますからお茶やアルコール代はかかりませんし、エコノミークラス症候群防止のグッズを買う必要もありません。生活面でも、いわゆる高級マンションは、エアコンをはじめとする家電のほとんどは備え付けですからわざわざ自分で買いに行くこともありません。また、会社の代表や役員クラスになると仕事での接待が多くなりますから、食事代や車代で身銭を切ることもあまりないと聞きます。

 このような話を聞くと「なんだよ、会社の金じゃないか」と思われるかもしれませんが、それはリスクを取っていればこそ。会社のトップは一度でも失敗すれば会社の存続問題に関わりますから、常に成功し続けなければなりません。赤字ではなくても、いつまでも収支がトントンでもうけが出ない状態のままでは、枕を高くして寝ることはできません。

 6月27日の記事でご紹介した新橋の某和食店は、今でこそ予約が難しいと言われていますが、当初はお客さまが全く来ない日々が続いていましたし、毎日行列をなしている洋菓子店も、3年間は毎日お菓子を捨てていたといいます。両者に共通するのは、成功するためのロス(リスク)を取りつつも、その先のリターンを得るための努力をしたからです。

予約が取れない某和食店も当初はお客さまのない日々が続いていた(写真と本文は関係ありません)

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