もう1つ、蒲田には拠点となる駅がある。京急蒲田駅だ。京急蒲田駅は、京浜急行本線と空港線の接続駅であり、品川方面・横浜方面それぞれから羽田空港に向かう列車がやってくる。品川からやってくるエアポート快特だけが通過し、そのほかの列車はすべて停車する。
京急蒲田駅は重みのある建築物である。高さは約24メートル、改札階の上に上りホーム、その上に下りホームがあり、改札階の下には飲食店がある。
もともと京急蒲田駅は地上にあった。しかし地上に踏切があることで起こる渋滞などのため、高架になった。
京急蒲田の踏切といえば、箱根駅伝を毎年楽しみにしている人ならばピンとくるものがあるだろう。選手の通過のため、列車の発車を待ってもらい、ときには選手が足止めされることもあった。道路交通上の問題や箱根駅伝での問題があったが、2012年に高架となることで解消された。
京急蒲田のホームは長い。各フロアとも1面しかないものの、切り欠き(ホームの一部を切り取ってそこに線路を通したもの)を利用することで3線で列車を扱えるようにしている。切り欠き部分のホームは、短編成の普通列車に利用されている。長いホームは、快特や特急などに利用されている。
京急蒲田駅の乗車人員は、2014年で2万5000人程度。1990年代初めころの2万3000人程度と、それほど変わらない。ここは、ある意味通過するための駅である。
駅の近くには大田区産業プラザPiOがある。ここにはかつて青果市場があったが、大田市場に集約し、跡地にこの建物ができた。ここでは展示会が行われるほか、同人誌即売会が行われることも多い。
では、2つの蒲田は、どう結ばれるのか。
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