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» 2017年01月17日 07時00分 UPDATE

KDDI、ソフトバンクが「学割」発表:携帯大手、若年層の取り込み強化 格安スマホに対抗

大手キャリアが、若年層の取り込みに注力している。年明け以降、KDDIが「auの学割天国」を、ソフトバンクが「学割モンスター」を相次いで発表。料金プランの内容はほぼ同じだが、追加の特典を充実させて差別化を図るという。

[濱口翔太郎,ITmedia]

 携帯電話事業者(キャリア)各社が、若年層の顧客獲得を競っている。格安スマートフォンを手掛けるMVNO(仮想移動体事業者)が台頭する中、若者のスマホの使用状況に応じた柔軟な料金プランや充実した特典を提供。携帯市場が成熟する中、新規契約が見込める若者の取り込みに躍起だ。

KDDIの「auの学割天国」

 KDDIは1月11日、「auの学割天国」と呼ぶ施策を発表。18歳以下を対象とする「学割天国U18」と、25歳以下を対象とする「学割天国U25」の2種類を用意している。

 学割天国U18は、データ通信の使用量に応じて月額料金が変動するプラン。月々のデータ使用量が3GB以下の場合は通話料込みで月額2980円(税別)、上限の20GBまでデータを使用した場合は月額5090円(同)と、格安スマホと同等の価格帯を設定する。学割天国U25では、大容量のデータ通信を定額で利用できるプラン「スーパーデジラ(20GB:月額6590円、30GB:月額8000円)」から毎月500円を割り引く。

photo 「学割天国」の内容。申し込み期間は1月13日〜5月31日

 KDDIの田中孝司社長は、「若者のスマホの利用状況を調査したところ、スマホ使用歴や、学期中と休暇中などの時期によってデータの使用量に大きな差があることが分かった。そこで画一的な学割プランを廃し、使い方に応じて料金が変わる段階的なプランに変更した。価格帯は、格安スマホと同じレベルにチャレンジした」と語る。

photo 取り組みについて話す田中社長

 若年層の取り込みを図るため、KDDIは割り引き以外のサービスにも注力する。同社は11日、同社の顧客サポートサービス「auスマートパス」の拡充版である「auスマートパスプレミアム」を発表。スマホの破損時の修理やデータ復旧などの各種補償に加え、日替わりで娯楽施設やレストランが優待価格で利用できるもので、学生は無料となる。田中社長は「究極の学割を提案できたと考えている」と自信を見せる。

photo 「auスマートパスプレミアム」の概要

ソフトバンクの「学割モンスター」

photo KDDIと同じく学割に注力すると語る菅野氏

 「KDDIへの対抗策として、学割を導入する」――。ソフトバンクの菅野圭吾 モバイル事業推進本部長は、16日に開かれた発表会でこう明言した。

 ソフトバンクが同日に発表した「学割モンスター」の内容は、18歳以下が対象の「学割モンスターU18」と、25歳以下が対象の「学割モンスターU25」の2種類。前者はデータ使用料に応じた割引プランで、月額料金は2980円〜4980円(税別)。後者は、ヘビーユーザー向け定額プラン「ギガモンスター(20GB:月額6000円、30GB:月額8000円)」から年間1000円を割引する。KDDIとほぼ同じ料金プランを設け、顧客獲得に向けて正面から競争する考えだ。

photo 「学割モンスター」の内容。申し込み期間は1月21日〜5月31日

 料金プラン以外では、昨年好評だった、契約者に牛丼などの無料クーポンを配布する「SUPER FRIDAY」を25歳以下の学生向けに3〜4月にかけて再度実施。コンビニチェーンなどで使用できる無料クーポンを毎週金曜日に配信するという。

photo 人気の「SUPER FRIDAY」を今年も実施する

 一方、年齢を問わず、契約者全体を対象にした特典も用意。グループ企業のヤフーが手掛けるオンラインストア「Yahoo!ショッピング」と「LOHACO(ロハコ)」で買い物をすると、通常の10倍のポイントが付与されるキャンペーンを2月1日にスタートする。

 菅野氏は、「料金を抑えつつ、それ以外の価値も追加する施策を用意した。経済的な価値だけでなく、体験としての価値を提供できるブランド作りに向け、顧客との接点を増やしたい」と説明する。

photo EC分野で協力するヤフーの宮坂学社長=右

 最大手のNTTドコモは昨年、毎月のデータ量を5GB増量する「ドコモの学割」キャンペーンを実施。KDDI、ソフトバンクの施策に対抗して今年も何らかのキャンペーンを展開するとみられる。

photo ドコモが昨年発表した「ドコモの学割」

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