どうなるのか 巨人、山口俊投手の不祥事赤坂8丁目発 スポーツ246(1/3 ページ)

» 2017年07月20日 09時27分 公開
[臼北信行ITmedia]

 前代未聞の不祥事だ。2017年にFA移籍で加入したばかりの巨人、山口俊投手が暴力トラブルを起こしていた疑いが発覚。7月18日の中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)で先発マウンドに立つ予定だったが、当日になって問題が発覚し、事態を重く見た球団側の判断によって登板は急きょ回避された。

 7月11日の夜、山口は東京都内の飲食店で友人らと自らの誕生日を祝いながら過ごしていた際、酒に酔って右手を負傷。その後、夜間診療を受けるため妻らと病院を訪れたものの酩酊状態で扉を破壊し、止めに入ろうとした警備員を負傷させて全治2週間の大ケガを負わせた疑いが持たれている。

 病院側は直後、110番通報して現場に警察官が駆け付けたが、山口らはその直前に現場を立ち去ってしまったという。要するに「逃亡」だ。

 管轄の警視庁、目黒署側は現在も捜査を進めており、今後の状況次第では山口が最悪のケースで逮捕、もしくは書類送検、在宅起訴処分等が科せられる可能性も出てきた。球団側は現在のところ山口を19日に登録抹消とし、当面の間、試合起用を見送って謹慎処分とする方向のようだ。だが、この程度の処分で世間は納得しないだろう。ネット上ではG党からも怒りの声が多数書き込まれており、その大半が「解雇が望ましい」だった。当たり前である。

 11日に酒がらみの暴力トラブルがあったにもかかわらず、山口は球団へ報告もせずにのうのうと15日にはチームメートの先輩、相川亮二捕手やサッカー選手らと懲りもせずに酒席をともにしていた。そして今回回避した予告先発予定の中日戦の前日17日には、相手チームの主力選手やチームメートの選手たちとナゴヤドームで九州北部豪雨災害のチャリティー募金イベントに何食わぬ顔で参加し、ファンと右手でガッチリ握手を交わしていた。この日まではきっと“黙っていればバレるわけがない”と思い込んでいたのであろう。

巨人の山口俊投手が暴力トラブルを起こしていた疑いが発覚(出典:読売巨人軍公式サイト)
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