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» 2017年12月04日 06時30分 公開

池田直渡「週刊モータージャーナル」:豊田章男「生きるか死ぬか」瀬戸際の戦いが始まっている (3/4)

[池田直渡,ITmedia]

トヨタアライアンスの意味

 TNGAの推進に続いて、トヨタは巨大アライアンス戦略に乗り出した。従来から子会社であったダイハツを100%子会社化し、スバルとのジョイントにOEMを持ち込み、マツダとはクルマづくりのレベルで協業を図るため、トヨタ史上で初めてトヨタ株を持たせた相互株式保有の提携を決めた。トヨタ自身の議決権をわずかなりとも渡したことの意味は重い。スズキとの枠組みの詳細はまだ不明ながら、インド向けEVについてはトヨタアライアンスの一員となる発表がすでにされている。

すべてのシステムを手掛けるトヨタは、どれか1つですべてをカバーする必要がない。そのため用途によって相性の良いシステムを使い分ける考え方だ すべてのシステムを手掛けるトヨタは、どれか1つですべてをカバーする必要がない。そのため用途によって相性の良いシステムを使い分ける考え方だ

 これらの提携の流れを振り返って見ると、常に盛り込まれているのが「電動化」「自動化」「コネクティッド」の3つである。需要と関係なく法律の義務付けによって生産せざるを得ないEVに関しては、近い将来に値引き合戦に発展する可能性が高い。そこを複数社のアライアンスでリスク分担をしながら、開発そのものもマツダの「一括企画」「コモンアーキテクチャ」「モデルベース開発」で多品種低コスト開発を狙う。

 そう考えると、今回トヨタが発表した人事リリースの中でも特に重要なキーマンが数人見えてくるのだ。その数人は短期的な未来に直結する働きを求められていることは間違いない。興味があるならポイントは以下の項目だ。

  • 提携や新会社の設立関係
  • 先進技術系関係
  • トヨタ生産システム(TPS)関係
  • 情報システム関係
  • コネクティッド関係
  • TNGA関係

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