インタビュー
» 2018年06月05日 08時00分 公開

「プロ経営者」インタビュー【後編】:残業手当はすぐになくしたほうがいい カルビー・松本会長 (3/3)

[伏見学,ITmedia]
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AI時代にどう生きるか?

――時代の変化と言えば、AI(人工知能)やロボットも職場で活躍するようになっています。そうした時代にビジネスパーソンはどうあるべきでしょうか?

 AIやロボットができないことを人間はやるべきです。今時の工場はロボットが入っているから人間の出番はありません。永久にないでしょう。いずれ同じことがオフィスでも起きます。従って、ロボットができることはロボットにやらせれば良くて、人間は彼らができないことをやるしかないでしょう。

――それは、例えば何でしょうか?

 まったく新しいことです。イノベーションというのは、いきなり明日からAIやロボットにやらせるのは無理でしょう。どんどんAIが侵食する可能性はありますが、彼らですべてできるかというと、決してそうではありません。

 人間の歴史はずっとそう。数万年前は道具もなかった。産業革命が起きて人間がいらなくなったかというと、そんなことはないですよね。

 僕はAIやITなど詳しくないけれど、それによって新しい世界が来たら、きっと人間ができることも新たに出てくるに決まっています。

――取って代わるのではなく、人間にしかできないことはまだまだあると。

 それが何なのかは、その世界に行ってみないと分からないですよ。けれども、結果的に良いことなのです。進化しているのだから。それが人間の歴史。

 しかしね、なぜ日本にはAppleやGoogle、Alibabaのようなイノベーティブな企業が少ないのでしょうか。その1つの理由は、昔からやってることをいつまでもやめないからです。それをやめて、新しいことをどんどんやるべきです。今ある仕事をしながら、新しいことを考えるなんてことできませんよ。今あるものを早く捨てたらいい。捨てたらどうなるか? そんなの捨ててみないと分からないですよ。

――捨てる前から、AIに乗っ取られるなど、あれこれ言っていても駄目ですよね。

 その思い切りの勇気が欠けてるんですよ。

――だからイノベーションが起きない。

 それを上手にやっている会社が日本にないわけではありません。ただ少ない。本当に大きく事業成長したところはほとんどいないです。GoogleやAlibabaを見て、それは米国人や中国人にしかできないと思いますか? そんなことはないです。日本人でも気の利いた人であればきっとできるのです。

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