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» 2018年06月14日 07時33分 公開

夏目の「経営者伝」:優秀なバイヤーは一番高い価格で買う コナカ社長の考え方 (1/5)

「紳士服のコナカ」「SUIT SELECT」などを全国に展開し、年間約700億円を売り上げる株式会社コナカ。2016年にはカスタムオーダースーツを3万5000円から買える店「DIFFERENCE」の展開するなど、ユニークな会社だ。同社の湖中謙介社長にインタビューした。

[夏目人生法則,ITmedia]

プロフィール:湖中謙介(こなか・けんすけ)

 1960年、大阪府生まれ。82年にコナカ(当時の日本テーラー)へ入社、84年神戸大学法学部を中退。'91年取締役へ就任し、99年に常務取締役、2003年に専務取締役へ就任。05年から現職。紳士服のフタタ、KONAKA THE FLAGなど多業態を展開し、連結売上高約700億円の企業を率いる。


 株式会社コナカ社長、湖中謙介氏は「普通」を知らない。大阪で過ごした少年時代から、何ごとも“自分なり”にせずにはいられなかったらしい。例えば、小学生のころの話だ。

 「学校からもらう教材は、学ぶべきことが全部書いてあって不便なんです。私は自分が重要だと思うところだけノートをとって、理解したら消していました。いつも、ノートには今の自分に必要な情報だけまとまっている、というわけです」

2016年、カスタムオーダースーツを3万5000円から買える店「DIFFERENCE」を展開する

 経歴も異色だ。青年になった彼は、名門・神戸大学へ入学するが……。

 「実家から電車で片道3時間かかるのに、親は下宿代を出してくれません。でも、叔父が外食産業の経営者で、たまたま大学の近くに社員寮を持っていたから『入れてほしい』と頼んだんです。すると『一部屋あきがあるぞ、何月何日にここに来い』と言われ……行ってみると彼の会社の入社式だったんです。

 次の日、私はなぜか新大阪のレストランで働いていました(苦笑)。しかも、たまたま始めた外食の仕事がおもしろく、正月も働くほど夢中になってしまったんです。ついに親に知られて呼び出しを食らいました。『大学はどうした!』と言われると思って顔を出したところ、父は『謙介、ウチは洋服屋だぞ!』と言うんです」

 順番は逆だが、この子にしてこの父あり、といったところだろうか。結局、湖中氏は大学を中退し、家業を手伝うようになった。広い世間に出たら、世の中が褒めてくれることより、自分がおもしろいと感じることにのめりこみたくなったのだろう。

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