こういった連続した休暇を取らせる制度を、国が作る。
これが国のやるべきことだと思うのです。プレミアムフライデーだの、シャイニングマンデーだの小手先のイベントを打ち上げても意味がないのです。「世界トップの雇用環境の実現」と豪語するのであれば、連続休暇も世界各国並みにしてほしいです。もはや戦後ではないのですから。
ホントに残念だし、情けないのですが、日本って建前と忖度で動いている国で。「人」と向き合うことがないなぁ、などとつくづく感じてしまうのです。
米国は欧州に比べると比較的労働時間が長いのですが、長期休暇は当たり前です。
個人的な話で恐縮ですが、私は子どものころ、米国に住んでいました。そのころは「それサンクスギビングだ!」「それクリスマスだ!」と、家族で車で1週間ほどの旅行に出るなんて、日常茶飯事でした。子どもたちの3カ月間の夏休みのうち、少なくとも2週間は父親も休んでいたように記憶しています。
そして、そのときの家族の思い出は大人になり、親が高齢になり、死というものがリアルになったときに「生きる」。
明日からお盆休みの方も多いと思いますが、家族との時間を大切になさってくださいね。短い休みで残念ですが、少しだけリフレッシュして年末まで走るエネルギーを充電してください。
私もできる限り、休みます。……といっても個人事業主にお盆は関係ないんですけどね(苦笑)。
東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。千葉大学教育学部を卒業後、全日本空輸に入社。気象予報士としてテレビ朝日系「ニュースステーション」などに出演。その後、東京大学大学院医学系研究科に進学し、現在に至る。
研究テーマは「人の働き方は環境がつくる」。フィールドワークとして600人超のビジネスマンをインタビュー。著書に『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアシリーズ)など。近著は『残念な職場 53の研究が明かすヤバい真実』(PHP新書)
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