無事に初日をクリアしたら、翌日からいよいよ現場での勤務がスタートします。この働き始めの時期に、少しでも自信が持てるような成功体験ができるかどうかが、その後の仕事に対するモチベーションや継続意欲を左右します。
例えば、接客の現場では、お客さまから「ありがとう」という言葉を掛けてもらうことがひとつの成功体験といえます。働く仲間から感謝の言葉をかけられることも同様の成功体験による効果があります。そのため、働き始めの初期段階に、お客さまや仲間に「ありがとう」と言ってもらえそうな行動をあえて促してみるのです。
任されている仕事が誰かの役に立つ仕事なのだ、ということを実感できれば、先々、多少辛いことがあっても乗り越えられるものです。働き始めの小さな成功体験は、新人にとって、その後の心の支えとなります。
一方、このような成功体験の機会を提供することは、簡単にできることではありません。タイミングを見てうまく機会提供ができるスキルを身に付けられるように、教育係や現場のスタッフを育成することも必要になってきます。
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