コラム
» 2018年11月08日 07時00分 公開

為替リスクには注意だが:元本保証で利息3% 世界一安全な米国債を買ってみた (1/5)

預金金利はゼロのようなものだし、個人向け国債も0.05%。元本が保証されていてもう少し利回りがいいものはないものか? 実はありました。米国の国債です。現在、米国債の金利は上昇基調にあり、利回りは3%を超えています。

[トレイシー,ITmedia]
(写真提供:ゲッティイメージズ)

 フリーランスとなって数年。通算すると会社員時代が長いのですが、国民年金では心もとなく、将来の不安を少しでもなくしたい。以前から資産運用の見直しが必要と考えていたものの、忙しくて放置していたのです。

 そんな中、オススメされたのが米国債でした。株式投資信託の積立はしているのですが、国際分散投資をするにあたって債券へ投資する意味をこの機会に考えてみたいと思ったのです。とはいえ前提知識はゼロでした。まずは金融商品としての特性を理解したい。そう考えて調べた過程とお試し購入で学んだことを共有したいと思います。

【訂正あり】本記事は、初出時より訂正した箇所があります。

国際分散投資の軸って、商品軸と地域軸だけでいいんですかね?

 なぜ米国債に投資しようと思ったかというと、今の自分の資産ポートフォリオが日本円に偏っていることに危機感を抱いたからです。日本の財政は歳入不足を国債発行で補う借金体質だということはよく知られている話です。怖いのは、実際に国債の暴落と円の暴落が起きた時に資産を防衛できるかということでした。その意味で、資産全てが円建てというのはリスクが大きいと思うのです。

 資産配分の議論では、株式や債券のような商品軸と、先進国や新興国という地域軸での比率をどうするかという話が主流です。でも、通貨という軸でも分散を考えるべきなのではないでしょうか。実際、国際分散投資を前提にした資産配分で、自国通貨建ての資産比率が海外比率よりも上回る現象を「ホームカントリーバイアス」と呼ぶそうです。「情報量が多い」「税制面で有利」「手数料が安い」「為替リスクがない」わけですから、機関投資家はもちろん個人投資家の考え方が偏るのは当然かもしれません。

 自分の身を振り返っても、日本の会社に勤め、日本円で給与収入を得て、日本円だけで生活していると、外貨建資産が本当に必要かという意見があるのも理解できます。私自身は海外勤務の経験はなく、当面海外に住む予定もありませんが、視野を広げる意味でどうするかを調べてみようと思ったのが今回のきっかけです。

 外貨建て資産を増やしたいと思った時、第一候補になるのはやはり米ドル建ての商品でしょう。その中でも一番試しやすいのは米ドル定期預金ですが、昔ならいざ知らず、今の米ドル定期預金は2年ものでも預金金利が1%未満と低いので選択肢にはなり得ません。米国株や外貨建ての投資信託、ETFについては好調相場が続いてきて、関心はあるのですが、おそらく買い時ではないでしょう。

 では米国債はどうかと思い、調べてみると米国債10年ものの金利が上昇傾向にあることが分かったのです。チャートを見ると、2018年4月に3%台に達した後、一旦下落したが、9月に入ってから3%台に戻していることが分かります。

10年もの米国債の金利推移 10年もの米国債の金利推移

 過去20年では、2000年1月のピーク時に6.662%となっており、その時期と比べると3%台は見劣りしますが、以前よりも米国債投資の魅力度が上がってきているのではないかと思いました。とはいえ、株式投資はともかく債券への投資は初めてで、商品特性を理解するための勉強に徹することにして、小口でのお試し購入をしてみることにしたのです。

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