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» 2018年11月20日 07時00分 公開

折り込みチラシなし! ポイントカードなし!:午後7時閉店でも店長年収1000万円超え! 愛知県「地元密着スーパー」絶好調の秘密 (1/5)

愛知県東三河地方だけに5店舗しか展開していない「絶好調」のスーパーがある。「社員第一主義」を掲げ午後7時には閉店しているのに、店長の年収は1000万円を超える。その秘密に迫った。

[大宮冬洋,ITmedia]

クオリティ・オブ・ライフは、近所にある食品スーパーの質によって決定される

「生活の質は、近所にいいスーパーがあるかによって決まると思う」

 東京にいる知人がつぶやいたとき、筆者は自分の生活を肯定してもらった気分になった。結婚を機に、東京都杉並区から愛知県蒲郡市に引っ越したのが2012年の夏。妻の両親から教えてもらったローカルな食品スーパー「サンヨネ」にほれ込んでいるのだ。

phot 愛知県蒲郡市にあるサンヨネ蒲郡店。この店があるからという理由で近所に引っ越して来る家族もいるほどの人気店だ

 愛知県東三河地方だけに5店舗しか展開していないサンヨネ。週末になると妻が運転する自家用車でその蒲郡店に向かう。デートを兼ねたまとめ買いだ。駐車場は280台分もあるが、混んでいる時間帯だとスペースを見つけるのに苦労するほどの盛況。とまっている車のナンバーを見ると、名古屋や岐阜など遠方からの客も目立つ。

 店に入ると、いつもと変わらぬ明るくて広々とした店内にほっとする。通路も広くとってあるので、客がたくさんいても歩きやすく、圧迫感はない。

 まずはビールを買い足す。定番のほか、各地のクラフトビールをそろえてあるのがうれしい。日本酒やワインの種類も豊富だ。サンヨネにはソムリエ資格を持った店員までいる。主任やリーダーになると、各自の判断で仕入れと陳列を任されるという。

phot ビール売り場。全国各地の地ビールを取りそろえている

 次は果物と野菜。「ハートマーク商品」のシールが貼ってあるものに注目だ。詳細は後述するが、サンヨネは国内外の生産者や加工業者と直接につながり、プライベートブランド商品を数多く開発。農法から素材、加工方法に徹底的にこだわり、安全でおいしくて新鮮な食品を驚くほどリーズナブルに提供している。

 青果コーナーを通り抜けると、海苔や鰹節、しらす干しがそれぞれ大きな陳列棚を占めている名所にさしかかる。1892年創業のサンヨネの祖業は海産物卸。鮮魚や干物をはじめとする海産物の質と量は、漁師町を抱える蒲郡市でも評判なのだ。

 我が家のおすすめはサンヨネが作っている「八方だし」。いま人気になっている某高級だしの3分の1の値段で買える。しかも味はこちらのほうが上だと筆者は感じている。愛知県土産になってほしいと思う。

phot 青果売り場。買い出しをする近隣の飲食店関係者も多く、平日の午前中からこの人出
phot 海産物卸が祖業であるサンヨネ。鰹節やだしだけで広い売り場を持つ
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