「東大博士の起業家」ジーンクエスト高橋祥子が考える“ポスト平成の働き方”：「平成育ちの起業家」の肖像（4/6 ページ）

[大宮冬洋，ITmedia]

睡眠時間はグーグルカレンダーに予約

――今、すごく多忙な生活だと思います。女性として働くことをどのように感じていますか。

　女性であることをあまり意識したことはありません。まだ子どももいないので仕事に時間的な制限はありませんし、出産・育児と仕事を両立させて初めて何かいえることだと思うので、私が「女性の働き方」を語るのは違うような気がします。

　将来は子どもを持ちたいと考えていますが、子どもができると時間的な制約が生まれることには心配があります。でも、シングルマザーの先輩経営者の方から「仕事ができる人ほど家事を含めたマルチタスクも上手なので大丈夫」と言ってもらいました。それを信じています。

――「今は仕事に制限はない」とのことですが、ちゃんと寝ていますか？

　私は健康的に生きている状態が好きで、スポーツジムにも通い、1日の摂取カロリーと栄養素も決めて食事をしています。睡眠も大事ですね。睡眠時間はグーグルカレンダーに予約をしていて、毎日7時間以上は寝ています。

　ただ週に1回、朝7時からユーグレナの経営会議があるので、その曜日は睡眠を7時間確保できませんが（笑）。

――趣味はありますか。映画などは見るのでしょうか。

　映画はどちらかというと苦手です。『ボヘミアン・ラプソディ』や『ラ・ラ・ランド』、『グレイテスト・ショーマン』などの話題作は一応見ましたが、使われている音楽や色は好きでもストーリー展開を瞬時に理解することが難しいのです。私は映画の表現方法を否定しているわけではありません。登場人物たちが「こういう表情をしているのでこのように考えている」という表情による感情表現を推察することによってストーリーが進行していくのが映画ですよね。普段ロジカルに考える傾向にある私にはそれが分からず、言語化して解説してもらって初めてストーリーを理解することができるのです。