インフルエンザに感染すると、小学校や中学校の場合、発症後5日を経過し、かつ熱が下がった後、2日が経過するまでは出席停止だ(学校保健安全法の規定)。
一方、会社でもインフルエンザにかかると出社停止になるが、それは「新型インフルエンザ」の場合のみ。実は、「季節性インフルエンザ」の場合は対象外(労働安全衛生法)なのである。
だから、「インフルエンザでしたら、出勤してはいけないでしょう。自宅で休養してください」と「インフルエンザ出社」している人に同僚が指摘しても、「季節性だから大丈夫だよ」と言われたら反論できない。「ブラック上司」に対してもそうだ。
「インフルエンザにかかってしまったので、休ませてください」と電話で連絡しても、「季節性か? なら大丈夫だ。頼みたい仕事もあるし、出てこい」と命令されると、言い返すことができない。また、熱があるうちは休めても、学校のケースと同じにはならないため、「熱が下がったのなら出てこいよ。いつまで休んでるんだ」と突っ込まれることもあるだろう。
しかし感染リスクを考えたら、いくら法律で定められていなくとも、本当にその判断でいいのか。今の時代、会社のルールとして整備すべきではないかと私は思う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング