コラム
» 2019年12月19日 08時00分 公開

「超高遅延」のおじさんたち:「5G」が話題の一方で、会社を悩ます“働かないおじさん”の「50G」問題 (1/4)

年功序列制度への批判から、「働かないおじさん」への不満が増えてきた。働かないおじさん=50Gは企業を悩ます一方で、「功労者」が多いゆえにむげにできないという問題も。経営コンサルタントの横山信弘氏が斬る。

[横山信弘,ITmedia]

 2020年から商用サービスが開始する「5G」。消費者の生活やビジネスを大幅にアップデートする可能性を秘めた技術だ。その一方で、多くの会社が悩む「50G」問題をご存じだろうか。企業の現場に自ら入り込み、目標を「絶対達成」させるコンサルタントの横山信弘氏が「50G」問題に切り込む。

「5G(ファイブジー)」の意味が分からない人たち

「おい、5G(ファイブジー)って、ケータイの通信速度が速くなるだけだろ。ゲームしたり、映画を見たりしない俺なんかには、関係がない話だ」

「いや部長、それだけじゃないですが」

「それだけじゃないって、何だよ?」

 ある日のことだ。クライアント企業の社長と一緒にランチしている際、隣の個室から、このような会話が聞こえてきた。社長は手にした小鉢を置きながら、あきれた表情で言った。

「うちの会社にも、いますよ。ああいう管理職」

 誰のことを指しているのか、何となく見当がついた。しかし私は口に出さなかった。

「あれほど報道されているのに、5Gが直接、自分の事業に関係がないと、関心を持たないのでしょうか」

「その思考のクセ、はやく治してもらわないと困る。年齢とともに、ドンドン感度が鈍くなっていく管理職が多いんだ」

 私は企業の現場に入って目標を絶対達成させるコンサルタントだ。このクライアント企業には2年前から支援に入っている。最近ようやく業績を好転させ、低迷期からは脱した。そのお祝いに、ということもあり、社長からランチに誘われたのだ。しかし、社長の気は晴れないままだ。

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