預金すると、北島康介のプロチームを「推せる」 みんなの銀行「Cheer Box」、貯金額の1%相当額を支援金に(2/2 ページ)

» 2021年09月06日 18時28分 公開
[斎藤健二ITmedia]
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「お得」とは別の価値を訴求する金融サービスが増加

 昨今、コミュニティや「推し」への支援を組み合わせた金融サービスが増加している。クラウドファンディングが代表的で、利用者はお金を増やす投資としての観点だけでなく、応援したい企業などを支援する目的で資金を出している。企業がポイントを発行し、そのポイントが株価と連動して増減する仕組みを提供するSTOCK POINTや、新たに発行を開始したクレジットカード「Nudge」でも、推しのチームなどを設定すると、決済金額の一部が推しに入るなど、「お得」とは別の価値を金融サービスと組み合わせる例が増加してきた。

 みんなのCheer Boxでは、貯蓄口座という期間の長いサービスと組み合わせることで、新たな価値の提供を目指す。「(投げ銭などとは違い)ワンタイムではない。ファンとしては、観戦ツアーに行くなどのためにお金を貯める。貯めると、チームに貢献できる金額も増えていく。直接応援するのはいくつかの方法があるが、間接的に、お金を貯めるかたわらで選手やチームの応援になる」(永吉健一副頭取)

 みんなの銀行では、スポーツだけでなく文化的なイベントや、SDGsなどの目的、活動のために使える可能性があるとしており、Cheer Boxを今後さまざまな用途に活用する狙いだ。

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