――自販機を設置してみて、気付きなどはありましたか?
田中: 自販機を見て、「これは何ですか?」と聞かれることが多いんですよね。先ほど申し上げたように、スーパーでは1日1個ほどしか売れません。全国の生協(生活協同組合)で販売していただいているのですが、生協の会員にならなければ買うことができません。というわけで、冷凍ビーフンのことを「知っている人は知っている、知らない人は知らない」ということが分かってきました。
スーパーの冷凍ケースの中を見ると、ギョーザもあれば、唐揚げもあれば、麺類もある。このほかにも競合商品がたくさんあるので、冷凍ビーフンは苦戦してきました。当社は1950年に創業し、国内ビーフン市場の52.8%を占めているので、シェアは1位。歴史は長く、シェアは高いのですが、認知を高めるためにまだまだやらなければいけないことがたくさんあります。今後は、11月に兵庫県の丹波篠山市で、12月に福岡市で、それぞれ稼働させる予定です。
――知っている人と知らない人が“分断”していたわけですが、自販機での販売をきっかけに「知らない人を減らしていく」作戦ですね。本日はありがとうございました。
(終わり)
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