中国アリババ系のアントグループは10月11日、QRコード決済システム「Alipay+」をテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)に導入すると発表した。運営元のユー・エス・ジェイと同日に締結したパートナーシップで実現した。これにより、「Alipay」(アリペイ)や「Kakao Pay」(カカオペイ)などのQRコード決済サービスをパーク内で利用できるようになる。
USJにとって、いわゆるQRコード決済の導入は初めて。アリペイ(中国本土)やカカオペイ(韓国)に加え、「AlipayHK」(アリペイホンコン、香港)、「GCash」(ジーキャッシュ、フィリピン)、「EZ-Link Wallet」(イージーリンク・ウォレット、シンガポール)、「Touch 'n Go eWallet」(タッチン・ゴー・イーウォレット、マレーシア)、「TrueMoney Wallet」(トゥルーマネーウォレット、タイ)など提携する7サービスを利用できるようにする。
これまでパーク内では、VISAやMasterCard、JCBなどのクレジットカードの他、電子マネーでは「WAON」「iD」「QUICPay」が利用できたものの、コロナ禍などで普及が進んだQRコード決済は非対応だった。
Alipay+の決済網には、アジア各国の決済サービスが提携している。ユーザー拡大を狙うアリババ側と、コロナ禍で落ち込んだアジア圏からの訪日観光客数の増加を狙うUSJ側の思惑が一致した。2社はパートナーシップ締結で、利便性向上を目指す。
2社は「日本でのAlipay+の加盟店が100万店を突破した。今後、日本各地の中小企業の皆様に、アジア圏の10億人以上の購買意欲を掴む機会として、Alipay+を活用してほしい」(アントグループ)、「パークを主要目的地とした日本観光の需要回復を加速させ、観光産業の復興に寄与したい」(ユー・エス・ジェイ)とそれぞれコメントしている。
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