肌を隠したいニーズが高まっているとうかがえる調査結果をフットマークは公開した。
小学校5年生〜中学校2年生の生徒とその親1200組を対象に、水泳の授業で肌の露出を防ぐ「ラッシュガード」の着用が許可されているかと質問したところ「誰でも着用できる」(45%)が最も多く、「原則、着用してはいけない」(29%)、「申請をすれば着用できる」(23%)と続いた。
また、ラッシュガードを着用している理由の1位は「紫外線防止」で、2位は「肌を露出したくないから」だった。
フットマークは10年ごろからラッシュガードを取り扱っているが、販売数は年々増えているという。同社は、当初は紫外線防止が主な理由だったが、「肌を隠したい」などのニーズも拡大してきていると分析している。
担当者は商品の正式名称に「ジェンダーレス」を使わず「男女共用」とした理由を「生徒が手に取りやすくするため」と説明する。
ジェンダーレスという言葉にはインパクトがあり、説明したい概念が分かりやすく伝わるメリットがある。しかし、ジェンダーレスと記載されていると「この人は性に悩みを抱えているのでは?」と思われるリスクもある。新型水着は肌をなるべく露出したくないと考える生徒にも購入してほしいことから、パッケージには「男女共用」を採用したという。学校水着に関して幅広い選択肢を提示したいという願いを込めている。
担当者は、今後学校現場に普及させていく課題について「価格」を挙げた。新型水着の価格はサイズごとに違うが、6710〜7150円となっている(希望小売価格)。一般的に普及している水着や、露出が多い水着は3000円台のものも多い。
また、現在は紺色しか用意していないが、学校現場からは別の色が欲しいという要望も寄せられているという。
フットマークは今後、新型水着を主力としていきたい考えだ。
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