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また、価格競争がIT分野では激しく、ハードウェアやミドルウェア単体では厳しくなっています。やはり、どのようにして新しいソリューションをつくるのかが浮沈のカギとなってくるでしょう。 マイクロソフトが、.NETの宣伝に投資をしたり、Notes/Dominoに的を絞ったキャンペーンを実施し、自らの製品の優れている点をアピールするのはいいことです。それは業界全体のためにもいいこと。そうした中で、コラボレーション分野にスポットライトが当てられるからです。 しかし、コンセプトや製品の競合にとどまるのではなく、具体的なソリューションにまで昇華させていかないと、顧客に興味を抱いてもらうことはできません。 12月にモデリングツールのリーダーであるラショナルソフトウェアを買収しましたが、こうしたツールによって開発生産性を高めていくということも必要になってくるでしょう。 ZDNet 半年間でWebSphere、DB2、Notes/Domino、Tivoliという4ブランドすべてで新製品を投入しましたが、2003年はどのような施策を打ち出されていきますか。 堀田 オープンソサイエティをもっと活性化し、業界挙げて共通の課題に取り組んでいることを訴えていきたいと思っています。Linuxもそうですし、Webサービスもそうです。環境に配慮している企業の測定基準はあるのですが、そういったものが「オープン」にもあるべきです。 マイクロソフトも含め、オープンという同じ土俵の上で、「競奏」「競騒」、あるいは「競早」と、いろんな造語が考えられるのですが、互いに競い合いながら、ITの需要を喚起できたらいいと思います。 渋谷のソフトウェア・コンピテンス・センターには、さまざまなベンダーやパートナーがやってきます。その都度、顧客に応じたソリューションのために、互いの価値観を認めて手を組むことができるのが理想です。そのためにも、オープンへの貢献度が明確になっている必要があります。 e-Japan構想を前進させるためにも、オープンは不可欠です。ITベンダー同士が標準やオープンについて語り、マイクロソフトやオラクルも含め、顧客のソリューションやシステムの安定稼動のためにチームを組む必要がある。そういう場をつくるために発言していきたいと考えています。
[聞き手:浅井英二,ITmedia]
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