人気サイトの障害は「特定サイト標的の攻撃」が原因とAkamai

yahoo.comなどのサイトでアクセス障害が起きた問題で、Akamaiはインターネットインフラに対する広範な攻撃があったとの説明を翻し、特定顧客のサイトを標的とした高度で大規模なサービス妨害(DoS)攻撃が原因だったとの見方を明らかにした。

» 2004年06月17日 09時00分 公開
[ITmedia]

 米Akamai Technologiesがホスティングしているyahoo.com、google.com、microsoft.comなどのサイトで6月15日にアクセス障害が起きた問題で、Akamaiは16日、特定顧客のサイトを標的とした高度で大規模なサービス妨害(DoS)攻撃が原因だったとの見方を明らかにした。

 Akamaiは当初、同社だけでなくインターネットインフラに対する広範な攻撃があったと説明していたが、この説を翻した形。16日の発表によると、問題は米東部時間の15日午前8時半ごろから10時45分ごろにかけて発生した。ただ、DNSシステムが影響を受けたのは同社顧客の約4%のみで、2%で目に見える支障が出たが、ユーザーの20%以上に影響する大きな支障が出たのは同社顧客の1%に満たなかったとしている。

 攻撃の影響でAkamaiのDNSに遅延が生じ、一部サイトでAkamaiのDNSサーバからの反応が低下してタイムアウトが発生。ただ、この攻撃でAkamaiのサービスに障害が起きたわけではなく、攻撃を受けている間も顧客向けのDNSリクエストとWebコンテンツのサービスは継続していたと強調している。

 同社のDNSは15日午前10時45分には復旧。現在は米連邦捜査当局の捜査に協力しているという。(→関連記事)

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