「サイトサーベイはいらなくなる」、ノーテルが無線LANで新製品

ノーテルネットワークスは、無線LANスイッチ「WLAN Security Switch 2270」と無線LANアクセスポイントの「WLAN Access Port 2230/2231」を発表した。APの導入が楽になるほか、VoIP over WLANの最適化などが特徴。

» 2004年08月05日 20時24分 公開
[堀 哲也,ITmedia]

 ノーテルネットワークスは8月5日、無線LANスイッチ「WLAN Security Switch 2270」と無線LANアクセスポイント(AP)の「WLAN Access Port 2230/2231」を発表した。8月中旬から出荷する。

WLAN Security Switch 2270 WLAN Security Switch 2270

 WLAN Security Switch 2270は、同時に発表されたAPのWLAN Access Port 2230/2231最大36台を一元管理することができる無線LANスイッチ。APが持つ機能をスイッチ側に移すことを可能にするLWAPP(LightWight Access Point Protocol)に対応しており、これにより「APの運用コストを50%程度削減する」ことを可能にした。

WLAN Access Port 2230

 APのWLAN Access Port 2230/2231(右写真)は、IEEE.11a/b/gおよび電源を供給するPoE(Power over Ethernet)に対応。両APを設置すると、自動的にWLAN Security Switch 2270を検知、ネットワーク構成をダウンロードしてくるプラグ・アンド・プレイで設置できる。

 また、両APは常に電波状況を監視しており、LWAPPによって無線LANスイッチ側に電波状況/負荷予測などの環境情報を伝え、WLAN Security Switch 2270が電波出力を最適化するという。

 加Noretl Networksの無線LAN担当ビジネスリーダーのピータ・セラリス氏は「APの設置にサイトサーベイがいらなくなる」と話し、無線LANの導入が楽になる点をアピール。「エンタープライズ環境でワイヤレスLANが普通に整っている状態になる」と言う。

 セキュリティ面も重視しており、IEEE 802.1iに準備対応しているほか、無許可APの正確な位置を検知し、接続されているLANポートをシャットダウンする機能も備える。

 VoIP over WLANにも適するのも特徴で、音声トラフィックに対しプライオリティを付けて、遅延が起こらないように優先制御するほか、WNE、SBPといった規格に対応することで、高い品質を確保する仕組みを持つという。

 セラリス氏は「昨年からワイヤレスLAN製品を投入してきたが、顧客の声で共通するのは、音声サポート、柔軟性、コスト削減、セキュリティ機能だった。今回の製品はこの声を踏まえたものだ」と説明した。

 価格は、WLAN Security Switch 2270が323万9000円、WLAN Security Switch 2270が10万7000円、WLAN Access Port 2231が8万9000円となっている。

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