Borland、Delphi次期版「Diamondback」をプレビュー

BorConでプレビューされた次期版Delphi開発ツール「Diamondback」は、マネージドコードのサポートやマルチ言語機能などが目玉となる。(IDG)

» 2004年09月14日 09時32分 公開
[IDG Japan]
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 米Borland Softwareは9月13日、サンノゼで開催のBorConで、Microsoftプラットフォーム向けDelphi開発ツールの次期版「Diamondback」をプレビューした。この製品はマネージドコードを通じて開発を支援する予定になっている。

 同社幹部は、12日夕方の開幕基調講演では同製品の詳細をほとんど明かさなかったが、13日にもっと詳しい情報を提供すると約束していた。間もなくリリースされるDiamondbackは、マネージドコードのサポートとマルチ言語機能を特徴とする。またリファクタリング、ユニットテスト、ASP .NET、Windows、.NETプラットフォーム向けアプリケーションの配備と配布もサポートするとBorlandの担当者は話している。

 マネージドコードは、セキュリティホールやアプリケーションの不安定さにつながりかねない典型的なプログラミングミスを減らすために管理された実行環境を指すMicrosoftのコンセプト。

 「(Diamondbackは)マネージドコードと同様に(Windows上の)ネイティブなコンパイルされたコードを扱う」とBorlandのデベロッパーリレーション担当責任者兼チーフエバンジェリスト、デビッド・インターシモン氏は語る。

 また同社は今週、プロジェクト管理のための「Software Delivery Optimization」(SDO)戦略を宣伝していく。これは、コストのかかるソフト製品の土壇場での変更などの問題に、開発者が対処する手助けをするためのものだと同社CEO(最高経営責任者)のデール・フラー氏は説明している。

 「それを考えると、(SDOは)まさに人員、プロセス、技術を活用してソフトから競争上の優位を生み出すロードマップだ」とフラー氏。同氏はSDOを「ソフトのためのERP」と表している。

 「今、われわれは何のために決定が下されるのかについての見識を持っており、それはわれわれが前進する上で全面的に役に立っている」(同氏)

 同氏はまた、開発者を見捨てることはしないとの約束を強調し、Borlandの事業展望について簡単に触れた。Borlandには以前から、同社製品を標準採用している複数の「巨大な」顧客がおり、また同社は18四半期連続で黒字を出していると同氏は語った。

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