旭化成グループ、SAP R/3運用問題の解決にイキソスのECMを採用

企業コンテンツ管理(ECM)ソリューションを提供するイキソスソフトウェアは、旭化成が同社のECMソリューション製品群の1つ「IXOS-eCONserver for SAP Data Archiving」を採用したことを明らかにした。

» 2004年09月28日 20時00分 公開
[ITmedia]

 企業コンテンツ管理(ECM)ソリューションを提供するイキソスソフトウェアは9月28日、旭化成が同社のECMソリューション製品群の1つ「IXOS-eCONserver for SAP Data Archiving」を採用したことを明らかにした。

 一般に、R/3を運用すると膨大なトランザクションデータが発生することにより、データベースが肥大化、パフォーマンスの低下やバックアップ処理に時間がかかるなどの問題に発展することがある。

 2003年10月から分社・持株会社制に移行した旭化成グループは、大半のグループ会社がR/3を運用している。基幹業務の効率化が図られる一方で、データベースの肥大化が及ぼすシステム運用負荷や将来的なレスポンス劣化が課題となり、グループ会社でデータベースを共有していることからも、影響範囲がグループ会社全体におよぶことも懸念されていたという。

 また、業務要件によっては、長期保存が求められるデータも今後増えることが想定されており、その対応策も求められた。イキソスソフトウェアのIXOS-eCONserver for SAP Data Archivingは、R/3の運用負荷や業務要件による長期保存の問題に焦点をあてた製品。

 R/3のアーカイブ機能を利用して、使用頻度の低くなったデータを光メディアやアーカイブ専用ストレージに移行して安全に保存し、アーカイブした後も、仮想的にR/3のデータベースに存在するように扱うことができる。そのため、データベース容量を最低限に維持できだけでなく、データを安全に長期にわたって保管できるとしている。

 旭化成では採用に際して、ディスク増設も検討されたという。だが、運用面での効率性、価格、将来性などの観点で、いづれもイキソス製品の機能を評価し、採用を決めたとしている。

 なお、現在、旭化成と一部のグループ会社における導入と運用管理の整備が進められており、今後は随時他のグループ会社にも展開する予定。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ