ゲーマーを主ターゲットとするPentium 4 Extreme Editionに3.46GHz版を追加し、新チップセットの925XEも投入。FSBは1GHzを超えた。(IDG)
米Intelは11月1日、Pentium 4 Extreme Editionの3.46GHz版と、従来より高速なフロントサイドバス(FSB)に対応した新チップセットの925XEを発表する見通しだ。
Pentium 4 Extreme Editionは、基本はPentium 4プロセッサと変わらないが、Pentium 4が1MバイトL2キャッシュなのに対し、Extreme Editionは2MバイトのL3キャッシュを搭載する。Intelは、プロセッサの性能を向上させる上で、クロック周波数の引き上げに頼る姿勢から方向転換し、キャッシュの増量とマルチコア化に力を入れている。同社は先に4GHz版のPentium 4を2005年1〜3月期にリリースする計画をキャンセル、Pentium 4のキャッシュを2Mバイトに増やして性能向上を図った上で、2005年末までにデュアルコア化するという計画を明らかにした。
システムの性能は、新チップセット925XEの1066MHz FSBによっても向上が期待できる。これまでIntelの最速FSBは800MHzだった。
3.46GHz版Pentium 4 Extreme Editionの価格は999ドル(1000個ロット時)と、ハイエンド版Pentium 4の417ドルと比べて非常に高い。Extreme Editionは、Pentium 4ほど広範な層を狙わず、ゲーマーや先進ユーザーをターゲットに置いている。
米Dellは、Intelの新プロセッサと新チップセットに対応したゲーマー向けデスクトップPCとして、Dimension XPSの新機種を投入する計画。米Hewlett-Packardと米Gatewayも、搭載マシンを発表する見通しだ。
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