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» 2004年11月08日 13時00分 UPDATE

dev Java特集:Apache Beehiveとは何か――BEAがOSSで築くSOA基盤 (1/7)

7月28日にApache Software Foundationから公開された「Apache Beehive Project」。BEA SystemsがOSSとして寄与したアプリケーション開発フレームワークのことだ。この特集では、その真価を探るべく、開発手順を挙げてひも解く。

[阿島哲夫(カサレアル),ITmedia]

Apache Beehive Projectとは

 Apache Beehive Projectをひと言でいえば、J2EEアプリケーション、およびJ2EEベースのSOA(サービス指向アーキテクチャ)アプリケーション開発を容易にするためのアプリケーションフレームワークを扱うプロジェクトのことだ。

 このBeehive ProjectはBEA Systemsが立ち上げたものだが、現在はオープンソースプロジェクトとしてApache Software Foundationで運用されている。そうとはいえ、プロジェクトのコミッタ(ソースコードの変更権限を持つメンバー)の約50%がBEA Systems社員で構成されている。

 これまでのBeehive Projectを振り返ってみると、2004年5月19日に発表され(ニュース記事)、2004年7月28日にドキュメントやソースコードが公開された。

見 出 し 一 覧
1. JDK 1.5のアノテーション機能をフル活用
2. Beehiveには3つの機能提供が予定されている
3. アクセス方法を容易にするコントロール
4. コントロールの作成方法
5. コントロールパブリックインタフェースの作成
6. コントロール実装クラスの作成
7. コントロールBeanクラスの生成
8. サンプルアプリケーションの実行
9. NetUIによるWebアプリケーションの作成
10. jpfファイルの作成
11. JSPページの作成
12. NetUIによるコンパイル
13. サンプルアプリケーションの実行
14. フォームのサブミット
15. Java Web Services Metadata
16. Eclipse Pollinate Project
17. Beehiveプロジェクトの現状とこれから


「SOA」とは
サービス指向アーキテクチャ(Service Oriented Architecture)の略。システムの機能を、個々のシステムの開発言語や動作環境などに依存しない「サービス」という概念でとらえ、サービスを提供する側のシステム、サービスを利用する側のシステムが互いに連携できるように考えられたアーキテクチャである。

JDK 1.5のアノテーション機能をフル活用

 Beehiveの技術面で最大の注目すべき点は、JDK 1.5(J2SE 5.0)で新しく追加になったアノテーション(Anotation:メタデータ注釈)機能をフル活用している点だ。

 当然、このフレームワークを使った開発、動作環境もJDK 1.5(J2SE 5.0)が前提となる。当初は、WebLogic Workshop/WebLogic Application Serverでの開発、動作が前提だったが、オープンソース化でプラットフォームフリーを目指すことになった。現在ではTomcatでの動作も可能であり、近い将来、Eclipse上での開発環境も用意されることになっている。


JDK 1.5のアノテーション機能
Anotationは、ソースコードに埋め込むことのできる特殊な記述だ。ソースコード中に埋め込まれた記述(メタデータ)は、コンパイラがコンパイル時の文法チェックに利用したり、ソースコードやファイルの自動生成を行うツールが実行時の情報として利用したりできる。似たようなアプローチとして、XDocletなどのDocletツールが挙げられる。Anotationは、@Override のように言語仕様として標準で用意されているものもあるし、自作することもできる。

Beehiveには3つの機能提供が予定されている

 現在、Beehiveは次の3つのコンポーネントを提供する計画になっている。

  • コントロール

 EJB、JMSなど、様々なJ2EEリソースへのアクセス方法を隠蔽し、通常のJavaBeansと同様に簡単に扱える仕組みを提供する。

  • NetUI

 Webアプリケーションの画面遷移を簡単に作成できるStrutsベースのフレームワーク。

  • Java Web Services Metadata

 JSR -181仕様を実装したもの。JSR-181は、JavaメソッドおよびJavaクラスでメタデータ注釈を使用して、Webサービスを手軽に構築できる。

 それぞれを見ていこう。

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