MSプロダクトよりも開発者が多いPHP――ZendガーステルCEO

PHPの開発者は50万人以上。これはマイクロソフト関連の開発者数よりも多い。そうコメントするのは、Zend TechnologiesのガーステルCEO。発表会では2005年1月の新プロダクトについても語られた。

» 2004年11月16日 23時52分 公開
[木田佳克,ITmedia]

 スクリプト言語「PHP」で名を馳せているイスラエルのZend Technologies。16日、日本法人のゼンド・ジャパンでは、来日されたZend Technologiesドロン・ガーステルCEOからのアナウンスを中心とした発表会が行われた。

Zendの今後はエンタープライズ指向であること、そして2005年のプロダクトについても語るZend Technologiesドロン・ガーステルCEO

 PHPは、CMSやBlogツールなど、コミュニティサイトの基盤として現在でも広く用いられているが、ガーステルCEOからは、今後いっそうフォーカスをしていく企業利用についてが強調された。

 基盤となっているのは、メージャーバージョンアップを果たしたばかりの新版、PHP 5に他ならない(関連特集記事)。ガーステルCEOは、PHP 5で実現されたエンタープライズ利用のXMLサポート、SOAP対応、Webサービス協調に優位さがあるとコメントした。

 また、「PHPの開発者は50万人以上。これはマイクロソフト関連の開発者数を上回る」とガーステル氏。さらにその人気の背景には、「パフォーマンスと信頼性、習得の容易さ、プラットフォーム非依存、データベースとの親和性がある」と挙げた。

 2005年1月にリリース予定のプロダクトについても概要に触れた。2003年11月にゼーブ・スラスキー氏からのコメントにあったJavaとの協調が、いよいよ形として実現間近なようだ(関連記事)

 時期的な関係から製品名までは明かされなかったものの、Zend Performance Suite 4.0をベースとした製品が控えていると言い、パフォーマンス管理、モニタリング及びリカバリ、そしてJavaとの連携を可能とするインテグレーションが特徴となる、PHPを包括するプロダクトになるという。

 また、技術面の詳細も語られなかったものの、J2EEベースのWebアプリケーションサーバとの連携がポイントのひとつとされており、開発者だけでなく、ビジネスユーザーも関われるようフロントエンドにPHPを利用した形態が予定されている。

 プレゼン最後にガーステル氏からは、Zendのエコシステムと呼ぶコンセプトについても強調し、「今後のZendは、開発、実装、管理を包括実現するのが方向性だ」とコメントされた。

ゼンド・ジャパンが取り組む国内プロダクトについても紹介があった。開発から運用までPHP全体を網羅する製品群が揃っているとのこと

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