MSやSunに続き、HPもBlogの活用開始

» 2004年11月24日 10時32分 公開
[IDG Japan]
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 MicrosoftやSun Microsystemsに続き、Hewlett-Packard(HP)も社外とのコミュニケーション強化のためBlogの活用を始めた。

 過去数週間、HPのソフト開発部門の開発者数人が、Blogを使ってサービス指向アーキテクチャ(SOA)やXMLなどの技術的話題についての意見を公開し始めている。同社では、さらに幅広い社員に同様の活動を押し広げていく考えだ。

 HPの管理ソフト部門マーケティング担当副社長、デビッド・ジー氏によると、同社は11月8日から、技術コミュニティーとのコミュニケーション強化のため、Blogを使った活動を始めた。これらのBlogは開発者向けのサイトに埋まって、まだ目立たない形だが、ジー氏によると、数カ月以内に、ほかの各種分野の社員もBlog公開を始めるという。「コンパイラ担当者、OS担当者、Linux担当者などが、もっと積極的にこのメディア(Blog)を使うことになるだろう」と同氏。

 企業系Blogでは、HPは、ライバル他社にやや出遅れた格好だ。MicrosoftはMSDNのサイトで1月に社員Blogの公開を開始。その数カ月後にはSunが、社員がBlogを公開できるサイトを立ち上げている。またIBMは4月、DeveloperWorksのサイトの一部を少数の技術系Blog作者に公開した。

 HPでは、幹部のBlogの公開も検討している。同社Linux担当副社長のマーティン・フィンク氏は先週、HP.com上でではないが、自身のBlogを立ち上げた。同氏の初回掲載文は、SunのSolaris戦略を批判した内容で、HP.com上で展開されている技術寄りのBlogとは趣を異にしている。だがジー氏によると、HPはフィンク氏のBlogもHP.comに移動させる可能性がある。

 HPソフト部門のノラ・デンゼル上級副社長、最高情報責任者(CIO)でグローバルオペレーション担当執行副社長のジャイルス・ブシャール氏も、Blogを開始する可能性があるという。

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