WebサービスをAmazonで知る(前編)――ECS 4.0でアフィリエイト (1/5)

最近はBlogなどでAmazonアソシエイト・プログラムを利用する人が多いだろう。しかし、Webサービスとして提供されているこのサービスは、比較的容易なプログラミングで可能性が広がることを知っているだろうか。


世界で最も利用されているWebサービス

 「世界最大級のオンラインショッピングサイトといえるAmazonの販売商品情報データベースに直接アクセスができる」。いまだかつてない規模でのXML Webサービス導入は、Amazon.comの創立7周年を記念した2002年、まずは米国Amazon.comから導入されました。

 2003年7月には、Amazon Web Service 3.0(AWS 3.0)として日本にも上陸。Blogやアフィリエイトのブームと相まって、AWS 3.0を利用した数多くのアプリケーションが開発されることとなりました。

 そして、いまや世界中でいちばん利用されているWebサービスといっても差し支えがないAmazonのWebサービスは2004年、「Amazon E-Commerce Service 4.0」(以下、ECS 4.0)と名前を新たにし、メージャーバージョンアップを果たしたのです。

 本特集では、新しくなったECS 4.0を使い、「AmazonのWebサービスを使ってどのようなことができるのか?」を、具体的なプログラミングを通して紹介します。BlogなどでAmazon Webサービスを使いたい、現在使っていてもさらに高度な使い込みをしてみたい、といった人に向けたものです。

Amazon E-Commerce Serviceとは?

 ECS 4.0を利用すると、Amazonのどのようなデータを利用できるようになるのでしょう? 答えは「ほとんどすべて」です。

 基本的なデータとしては、商品名を始め、著者(アーティスト)、出版社、CDレーベル、最新価格などが挙げられます。加えて、Amazonのエディターレビュー、売り上げランキングなどの詳細情報、さらには購入したユーザーの感想であるカスタマーレビュー、「この商品を買った人は、他にもこのような商品を購入している」といった関連商品の情報なども、ありとあらゆるデータをWebサービスから取得することができます。

 Amazon.comの扱う商品の種類の多さ(本、CD、DVDなどに加えて、電気製品、玩具、衣類、ジュエリー、家具まで扱う)を考えると、ECS 4.0は一般消費者から見える世界最大規模の商品データベースといえるでしょう。Amazonのビジネス中枢である商品データベースに、「誰でも、無料で、プログラミング可能な形で」アクセスできる、という点がECS 4.0の魅力といえます。

 また、ECS 4.0を利用すれば、Amazon.comやAmazon.co.jpといった既存のAmazonのWebサイトと同等の機能を、そっくりそのまま自分でプログラミングして作り上げることも可能です。

 「Amazonが持っている、ほとんどすべての情報を自由に使ってよいですよ。それを利用して、われわれが考えつかないような新しいサービス自由に考えてください」。一般のプログラマーから見ると、AmazonがWebサービスを公開している趣旨を、このようにも読み取れます。

 また同時に、Amazonは「アソシエイト・プログラム」というアフィリエイトの仕組みも提供しています。アソシエイト・プログラムにもあわせて参加することで、ECS 4.0を利用する開発者は、ちょっとした(場合によっては、かなりの)収入を得ることができます。ECS 4.0を利用して独自に開発したサービスを、インターネットで一般公開し、そのサービスから商品が購入された場合、開発者は販売代金の3.5〜10%程度をAmazonから受け取ることができるのです。

 このように、世界最大の商品データベースを自由に利用できる「技術的な面白さ」と、自ら開発したWebアプリケーションによって実際の収入を得ることができるという「手軽にECビジネスを体験できる面白さ」が相っているのも利用者が急増している所以です。世界中にAmazonの販売代理店ともいえる、ECS 4.0アプリケーションが急速に普及しています。

ECS 4.0への登録とSubscription IDの取得

 ECS 4.0を利用するためには、まずは開発者としてAmazonに登録をする必要があります。AmazonのWebサービスページから登録手続きをおこなうことができます。

Amazon Webサービス登録手続きページ

 上記「無料デベロッパー・トークンを申し込みます」リンクから、登録手続きを行います。登録ページは英語ですが、右上の「日本語での手順の説明はこちら」をクリックすると、日本語の解説ページが表示されます。

 以降の手順は次ページに解説します。

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