MS、eBayなどの参加でフィッシング対策ネットワーク発足

フィッシング詐欺の偽サイト情報を企業に報告する初のサービス「Phish Report Network」が発足した。Microsoft、eBay、PayPal、VISAなどが参加している。

» 2005年02月15日 08時57分 公開
[ITmedia]

 フィッシング詐欺で使われる偽サイト情報を集約して金融機関やソフト会社の対策に役立ててもらう初のサービス「Phish Report Network」が2月14日発足した。発足段階では、MicrosoftとeBay、PayPalおよびクレジットカード会社のVISAが参加している。

 フィッシング詐欺は、金融機関などの公式メールを装って偽サイトにユーザーを誘導し、クレジットカード番号やパスワードなどを入力させて金銭を騙し取る手口。対策組織Anti-Phishing Working Groupの報告によれば、攻撃件数は昨年8月から12月にかけて毎月24%の割合で増えているという。

 Phish Report Networkでは、フィッシング詐欺に名前を使われた企業がすぐに偽サイトを報告できる仕組みを確立。具体的にはeBayやPayPal、VISAなどがフィッシングサイトについての情報を報告し、セキュリティ企業のWholeSecurityが運営する中央データベースに登録して加盟企業に情報を流す。Microsoftやインターネットサービスプロバイダー(ISP)はこの報告を受け、電子メールやブラウザといったユーザー向けのソフトで問題のサイトを遮断するなどの措置を取り、消費者保護の強化を図る。

 同ネットワークにはフィッシング詐欺の影響を受ける会社、およびエンドユーザー保護に貢献できる会社が一定の基準を満たせば参加が可能。サイトから登録を受け付けている。

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