コンテンツ管理システムでコンプライアンス対応を――インターウォーブンが新製品

インターウォーブン・ジャパンはWebコンテンツ管理サーバの最新版「Interwoven TeamSite 6.5日本語版」の販売を同日から開始すると発表した

» 2005年02月18日 19時39分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

 インターウォーブン・ジャパンは2月18日、Webコンテンツ管理サーバの最新版「Interwoven TeamSite 6.5日本語版」の販売を同日から開始し、2005年3月末から出荷すると発表した。同社は、企業にとってWebコンテンツ管理が、Webコンテンツ管理の技術的なサポートだけでなく、コンプライアンスへの対応やブランディングにも生かされるようになっていると強調し、製品をアピールしている。

 アジア太平洋地域担当副社長のジェームス・マレー氏は、「コカコーラ、マイクロソフト、マクドナルド、インテル、トヨタなど世界的な多くの優良企業がわれわれの製品を採用している」と話す。

 背景には、企業のブランド戦略において、Webサイトの重要性がますます高まっていることが1つとして挙げられる。また、欧州ではBASEL II(新BIS規制)、米国では米国企業改革法(Sarbanes-Oxley Act)、日本ならば4月施行の個人情報保護法など、自社に蓄積した情報を適切に管理、監視することが企業に強く求められるようになっていることもポイントとなる。そこで、具体的なツールとしてコンテンツ管理システムに期待が集まっているという。

 TeamSiteの主な機能では、Webサイトを構築するためのテンプレート機能が充実していることが挙げられる。たとえば、企業ごとに異なるビジネスルールを、実際の動作を確認した承認プロセスを踏みながら、企業のWebサイト公開の方法論として組み込むことができる。また、カスタマイズがしやすいことも特徴という。

サイト全体のバージョン管理が可能

 また、TeamSiteが他社製品と最も差別化できる点として紹介されたのが、Webサイトのバージョン管理機能だ。通常のコンテンツ管理システムでは、過去のWebページの状態などを保存する際に、画像やリンクなどコンポーネントレベルで管理するのが一般的な方法という。だが、TeamSiteでは、「2004年の12月×日の状態にWebページを戻したい」といったニーズがあった場合も、コンポーネントの集まりではなく、サイト全体としてバージョンを管理しているため、当日のままの状態を簡単に復元できるという。これが、コンプライアンス問題の解決にもつながるわけだ。

 また、システム導入から実際に稼動するまでの作業負担が少ないことも特徴という。方法としては、Windowsのエクスプローラ上で、画像やHTMLなど既存のコンテンツファイルを、TeamSiteのリポジトリとして作成したフォルダにドラッグ&ドロップするだけでWebサイト管理できる。

 さらに、複数のWebサイトを相互に切り離して管理できるため、1台のPC上でのマルチサイト運用が可能なことも特徴としている。

TeamSite6.5の新機能

 この日発表された最新版であるTeamSite6.5では、日本語化が充実したほか、検索機能が新たに付加された。組み込まれているのは企業内の検索システムとして知られるVerity K2。これにより、テキスト、メタデータ、XMLのワークエリア間の検索ができるほか、検索結果からそのまま必要なアクションを取ることもできる。また、CrystalReportを活用したレポート機能も利用できる。

 日本では現在、60社の導入顧客があり、インターウォーブンは、NECやIBM、アクセンチュア、シーベルなどのパートナー企業による間接販売を中心に拡販を目指すとしている。

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