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» 2005年04月26日 19時39分 UPDATE

用語:EAI

[ITmedia]

 EAI:Enterprise Application Integrationの略。企業内外に散在する業務アプリケーションやシステムを統合し、1つのシステムとして運用するための仕組みのこと。

 EAIは、ハブ&スポークと呼ばれる考え方が基本になっている。多数のシステム間をそれぞれ1対1の関係でつなぐのではなく、中心にハブを置くことで、各システムはハブに対するインタフェース(スポーク)を持てば、どのシステムとも連携できるようになる。結果的に、多対多のシステム統合が可能になる。

 EAIの登場は、コンピューティングのオープン化と関連している。企業システムは、必要に応じて異種のハードウェアやアプリケーションを混在して利用するようになり、これらを相互に連携する必要が出てきた。だが、1対1の連携を取っているだけでは、システム数が増えるごとにインタフェースは膨大な数になってしまう。

 EAIをたとえるなら、旅行代理店のようなものだろうか。旅行の手配をすべて1人でやる場合、その人は、航空会社、ホテル、保険会社、鉄道会社、レストランなど、思い浮かぶだけでも5本のコンタクトを取らなくてはならない。だが、旅行代理店というハブに委託すればそのすべての処理を1本で済ませることができ、複雑さがぐっと減る。一方、ホテル側も、不特定多数の潜在顧客にコンタクトを取らずとも、旅行代理店に依頼するだけで、都合のいい多くの顧客と接点を持つことができる。

スパゲッティシステムを回避する

 EAIをミドルウェアとして介することで、結果的に、システム間インタフェースがすっきりと効率のいいものになり、運用コストも低く抑えることができる。

 実際の利用の仕方として例えば、ERP側で持つ商品IDと、SCM側で持つ商品IDのコードが異なっている場合を考えてみる。EAIを利用しない場合、ERPとSCMをつなぐインタフェースを個別に用意することになる。

 一方で、EAIを導入して、全システム共通の商品IDの変換ロジックを参照するようにすれば、各システムはハブへのインタフェースさえ持っていれば、ERPとSCM間に限らず、ほかのどのシステムともデータ連携できるようになるわけだ。さらに、システムが変更された場合も、多数のインタフェースを作り直すといった業務は発生せず、ハブ側の設定を変えるだけで対応できる。

今後はビジネスプロセスの統合へ

 EAIは今後、システム的につなぐこと自体にフォーカスが当たっていたアプリケーション統合という考え方を一歩進ませて、ビジネスプロセスを統合するツールとして変化していくと考えられている。

 つまり、各業種での売り上げの増加、在庫の削減といった、ビジネス的な目標を達成することを考慮したツールとして変化しようとしている。例えば、ヘルスケア業界や自動車業界など、各特性に応じた最適なビジネスプロセスをオブジェクト化し、いわゆるソリューションとしてユーザー企業に展開されるようになっていく。

 さらに、サービス指向アーキテクチャ(SOA)とも深く関わることになるだろう。

業界動向など

 EAIにおいては、専業ベンダーとして、SeeBeyondやTibco、WebMethods、Vitoriaなどが知られている。一方で、IBMやBEAなどのプラットフォームベンダーや、SAP、Oracleといったアプリケーションベンダーもこの分野に参入している。

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