行けない人もこれで安心――LinuxWorldフォトリポート Vol.1

6月1日から3日間、東京ビッグサイトで開催されているLinuxWorldExpo/Tokyo 2005。各社ともミッションクリティカルな領域でLinuxを使うための施策を打ち出している。フォトリポートで見てみよう。

» 2005年06月01日 22時01分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 6月1日から3日間、東京ビッグサイトで開催されているLinuxWorldExpo/Tokyo 2005。来場できない方のために、フォトリポートの形でお届けする。残念ながら、各社のキャンペーンガールのフォトリポートをお届けするのはもう少しお待ちいただくとして、今回はハードベンダーのブースをのぞいてみよう。

ベンダーの最新ハードウェアが勢ぞろい

 今回のLinuxWorldでは、大手ハードベンダーは軒並み最新のハードを展示している。

BladeSymphony

 入り口の正面に位置するのは日立製作所のブース。ここでは、同社が統合サービスプラットフォームとして位置づける「BladeSymphony」が展示されている。Itanium 2を搭載する同機は、インテルが提唱する「インテル・バーチャライゼーション・テクノロジ」をベースとして日立が独自開発した「日立仮想化機構(仮称)」を実装し、パフォーマンスを全面に押し出している(関連記事参照)。とはいえ、ミッションクリティカルな領域でもLinuxを安心して使うにはパフォーマンスだけでは物足りない。BladeSymphonyの横では、カーネルダンプの解析デモを見せるなど、周辺のサービスも披露されている。


PRIMEQUEST

 富士通のブースでは、4月始めに発表したIA64サーバ「PRIMEQUEST」を参考出品している(関連記事参照)。メインフレームクラスの信頼性を備えた基幹業務向けIA64サーバとしてWindows Server 2003のほか、Red Hat Enterprise Linux AS 4、Novell SUSE LINUX Enterprise Server 9をサポートしている。


Superdome

 その富士通の横にブースを構えるのが、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)だ。こちらの目玉としては、「HP Integrity Superdome」が挙げられる。Superdomeでは従来HP-UX、Windowsを活用したミッションクリティカルシステム構築で多数の実績があるが、4月にはLinux同社だが、ここにLinux(Red Hat Enterprise Linux 4)を加え、メインフレームとオープンシステムの利点を併せ持つ統合基盤としてSuperdomeを位置づけている(関連記事参照)

 前述のPRIMEQUESTとの大きな違いは、やはり実機が動作していることだろう。展示されているSuperdomeは32CPUを搭載しており、同社が持つ統合仮想化技術「HP Virtual Server Environment」(VSE)を実際にデモで見せるなどしている。

 今回、日本HPのブースでは、説明員は皆スーツではなく軽装だ。これが意味するのは、まさに「オープン」な感覚なのだろう。また、日本HPのある方は、「ブースに屋根がないのも、オープンさをイメージしたもの」と他社にない強いこだわりを話してくれた。

日本HPのブース 開放感がある日本HPのブース
Blue Gene/L

 入り口から見て一番奥まったところにある日本IBMのブースでは、スーパーコンピュータの演算性能を競う「TOP500」で堂々の1位を獲得しているIBMのBlue Gene/Lが展示されている。近くで見ると壁があるかのようなたたずまいは多くの人の足を止めていた。そのすぐ横には32ウェイのノードカードも展示されている。


過去のプロセッサも時系列で展示されている

 今回のLinuxWorldExpo/Tokyo 2005では、こうした大手ハードベンダーのブース内に多くのパートナー企業がブースを出している。ざっとみて回るだけなら、30分もかからないが、じっくり見てみると興味深い出展を行っているところもある。明日は今回お届けできなかったハードベンダーのほか、Linuxディストリビューターやソフトベンダーのブースのフォトリポートをお届けしよう。

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