Yahoo!とCisco、スパム対策技術で協力

» 2005年06月02日 12時42分 公開
[ITmedia]

 米Yahoo!と米Cisco Systemsは6月1日、電子メールの送信元を確認することで、偽装メールに対抗する技術の開発で協力することを発表した。

 両社は他社とも協力し、Yahoo!の「DomainKeys」とCiscoの「Identified Internet Mail」の2つの署名ベースの認証技術の統合を進めてきた。統合後の技術「DomainKeys Identified Mail(DKIM)」はロイヤリティフリーで提供される予定だ。

 DKIMは公開鍵暗号を使って、電子メールが偽装されていないことを確認する。DomainKeysと同様にDNSを利用する。またIdentified Internet Mailのヘッダ署名技術を活用して、メッセージがネットワークを送信される間に署名が変わっていないかどうかを確かめる。

 Yahoo!のDomainKeys技術は、公開暗号鍵を使ってドメインレベルで電子メールの送信者を確認する。送信側システムは秘密鍵で署名を生成して電子メールのヘッダに挿入する。受信側システムは送信側がDNSで公開している公開鍵を使って、署名を確認する。

 この技術はYahoo! MailのほかGoogleのGmailなどで採用されている。Yahoo!によれば、同社はYahoo!ではDomainKeysで署名されたメッセージを1日に3億5000万通以上受け取っているという。

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