スパイウェアによる不正送金被害が拡大、みずほ銀行やジャパンネット銀行でも

イーバンク銀行だけでなく、みずほ銀行やジャパンネット銀行でも、顧客PCがスパイウェアに感染し、パスワードなどを盗み取られて不正送金の被害に遭う被害が生じている。

» 2005年07月06日 12時00分 公開
[ITmedia]

 オンラインバンクを利用している顧客のPCがスパイウェア(キーロガー)に感染し、パスワードなどを盗み取られて不正送金の被害に遭う被害が、イーバンク銀行だけでなく、みずほ銀行やジャパンネット銀行でも出ていることが明らかになった。

 かつて、インターネットカフェにキーロガーを仕込んで情報を盗み取り、不正送金を行うという手口が報じられた。これに対し今回の事件では、ユーザーに知られないようPCに感染し、IDやパスワードといった重要なデータを盗み取るスパイウェアによるものと見られる。

 ジャパンネット銀行によると、少なくとも「数名」の顧客が身に覚えのない振込出金により被害に遭っているという。一連の事件を踏まえて警視庁では捜査に着手している。

 みずほ銀行やジャパンネット銀行では、「不審なソフトを安易にダウンロードしたり、心当たりのないメールおよび添付ファイルを安易に開かない」「ウイルス対策ソフトを利用する」といった手段によりスパイウェアに備えるよう呼びかけるとともに、口座取引明細を確認し、見に覚えのない取引が発見された場合は銀行に連絡するよう勧めている。

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