マクロメディア、Flash Platform構想で飛躍狙う

Flex BuilderをEclipseベースの統合開発環境「Zorn」へ移行。エンタープライズを強調するマクロメディアは、サーバプロダクトの強化とともに、ケータイ向けのFlash Lite、Flash MMIも新たなバージョンへとアップデート予定している。

» 2005年07月11日 14時26分 公開
[木田佳克,ITmedia]

 マクロメディアは11日、同社のFlashをプラットフォーム構想として展開することを発表した。「Flash Platformは、ロードマップを明らかにすることで開発環境として導入しやすくなるよう体系立てたのが大きなところ」と代表取締役社長の大沢幸弘氏。

 記者会見では、PC上のFlashプレーヤー導入シェアや、同社がクロスプラットフォーム展開を主軸としている点について触れ、今後、画面を持つデバイスすべてがFlash Platformの展開すべき市場だと語られた。

 これまでにもケータイで採用が進むFlash Liteについては、2004年度には12種だったものが2005年度には77種に増加しているという。また、PCと似たコンテンツ配信のFlash Lite以外でも、ユーザーインタフェース実装のFlash MMIや、プッシュ配信を可能とするFlash Castの展開も進んでいる。今後、パケット定額プランの普及度によって開花するとの予想も示された。

 Flash Platformとして展開されていく新たなプロダクトとしては、コードネーム「Maelstrom」(メイルストローム)の次期Flashプレーヤーを始め、ケータイ向けコンテンツ配信のFlash Lite(次期コードネーム:Deuce)、サーバプロダクトではFlexサーバ(次期コードネーム:Mistral)、Flash Video(次期コードネーム:Edison)、そして開発環境としてコードネーム「8 Ball」や「Zorn」が控えている(関連記事)

 Flexの開発環境にも変化があり、これまでのDreamwerverベースなFlex Builderは、MistralでEclipseベース統合開発環境「Zorn」に切り替わるという。同社は、Eclipse Foundationに参加した。

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