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» 2005年07月27日 14時40分 UPDATE

OOo 2.0が変えるオフィスアプリ基準 第3回:OOoの表計算「Calc」とExcelを互換検証 (1/4)

Excelはライセンスが高価だからOOoを考えたい。しかし、データの互換性も重視したい。そんなニーズに対し、この特集「OpenOffice.org 2.0が変えるオフィスアプリ基準」では、相互作成した文書を読み込み、再現性を確認した。CalcはExcelの代わりに使えるのか?

[可知 豊,ITmedia]

 オフィススイート「OpenOffice.org」の「Calc」(カルク)は、ビジネスシーンで使われることの多い表計算ソフトだ。もはやデータ分析や経理といった数字を扱う場面では欠かせないものであり、ワープロソフトと肩を並べる存在だといえる。

 「表計算? Excelを使っているからあえて移行する必要はない」。この意見はもっともかもしれない。しかし、PCの追加導入などを機に追加ライセンスを再考することは、どのようなビジネスシーンでもあり得る。このため、あえて業務を中断させる再考は不自然だろう。しかし、Calcの魅力を知っておけば、今後のTCO削減にも役立つはずだ。

 Calcを初めて触り、再トレーニングが必要となれば導入をためらってしまうだろう。しかし使用感は、細かな違いはあるもののMicrosoft Excel(以下、Excel)とほぼ同じだといえる。一方機能面では、VBAの移行ができないという制限はあるが、それ以外の用途で、ある程度の割り切りをすれば十分にExcelの代わりとして使用できる。この特集では、相互でサンプルを作成し、読み込んだ表示結果を元に考察した。

 Calcは、下画面に見られるように書式ツールバーのすぐ下に「数式ツールバー」が表示されており、ここで数式を編集する。もちろん、セルをダブルクリックして数式を編集することも可能だ。標準ツールバーには、「並び替え」や「グラフの挿入」といった使用頻度の高いボタンが表示されている(下画面)

OOoReview301.png 画面■Calcの画面構成。Excelなどの表計算ソフトとほぼ同じだ

表計算ソフトに求める機能は

 まず最初に、新版OpenOffice.org 2.0に搭載されたCalcの新機能を見ていこう。

 従来までのCalcは、最大行数が3万2千行とExcelの半分しか扱えなかった。このような大きなデータは、表計算で扱うのではなく、データベースから必要なデータだけを取り込むという使い方が想定されていたからだ。この理由からOpenOffice.org(以下、OOo)では「データソース」機能を装備していた。

 しかし、この仕様ではExcelの既存ファイルデータを読み込むには不十分となってきたため、OpenOffice.org 2.0のCalcでは、最大行数がExcelと同じ65536行に拡張されている(下表)

表■ワークシートサイズの比較
  OOo 1.0 OOo 2.0 Excel 2003
最大行数
32000
65536
65536
最大列数
256
256
256
最大ページ数
256
256
256
OOoReview302a.png 画面■Calcでは扱える最大行数が65536行に拡大され、Excelの既存ファイルのデータをすべてを読み込めるようになった

 特筆すべきもうひとつは、クロス集計のための「データパイロット」機能拡張だ。これは、Excelのピポットテーブルに相当する機能である。

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