eWEEK コラム
2005/07/28 19:43 更新


「Vista. Not」に感動!

7月27日にβ1がリリースされたWindows次期バージョン「Windows Vista」。その数々の新機能に筆者は感動を覚えずにいられない。

 Linuxの熱烈なファンである筆者はたっぷりの皮肉を込めて、Microsoftの平凡な新機能に大いに感動したことを告白する。

 これまでLonghornの名前で知られてきたMicrosoftのVistaが、あと1年余りで登場することになった。

 今回の最新βではいよいよ、数々のクールな新機能がお目見えする。

 例えば、音声認識機能がVistaに搭載される。実にクールではないか!

 1996年にIBMのOS/2 Warpが音声機能をOSに搭載して以来、この機能を組み込んだ新OSはまだ半ダースにも満たないのだから。

 もっとすごいことに、新しいDRM(デジタル著作権管理システム)であるMicrosoftのRMS(Rights Management Services)クライアントも含まれるそうだ。そのおかげで、わたしが音楽やビデオをWeb上で購入すると、Microsoftはわたしがそれを不正にバックアップしたり、それをiPodなどの再生装置に入れたりできないようにしてくれるというわけだ。わたしが購入したファイルを本物のVistaシステム上でしか利用できないようにしてくれるなんて、彼らは何と親切なのだろうか。

 また、気の利いたドライバ保護プランも用意される。これにより、わたしが購入する周辺機器はすべて、Microsoftと契約を結んだベンダーの製品でなければならないということになる。Microsoftと契約を交わしていないベンダーのネットワークカードやグラフィックカードなんか、全然買いたいと思わないもんね。

 Vistaにはものすごく高速な検索機能が搭載される予定だ。いやー、これは待ち遠しい。あと1年ちょっとで(ひょっとしたら2年かも)、Mac OS TigerのSpotlightやSUSE LinuxのBeagle、あるいはWindows用のGoogle Desktop Searchなどを使わなくても済むのだ。待つ価値は十分にあるよね。

 WinFS(Windows File System)というすてきなファイルシステムも装備される……いや、これは去年取りやめになったんだ。少なくとも、Linuxも新しいファイルシステムを備えていない。Reiser4を除けば、という意味でだが。だからWinFSが最速のファイルシステムだとしても、別にどうってことはない。

 Linuxと言えば、コマンドラインやシェルプログラミングが得意技だが、Microsoftも新しいオブジェクト指向のシェルプログラミング言語Monadで、Linuxよりも優れたコマンドライン環境を提供できることを示すつもりだ……おっと、これも外されたんだっけ?

 でも少なくともVistaは、最新かつ最強のアプリケーション開発環境をベースとする。.Net Frameworkだ。えっ、そうじゃないんだって?

 まあいいか。でも、IPv6ネットワーキングはサポートされる予定だ。もちろん、Mac OS Xは、2年前に登場したPantherからIPv6に対応しているが……。Linuxも1996年以来、サポートしている。だが、この機能を組み込むことに関しては、Microsoftはもっとうまくやれるはずだ。きっとそうに違いない。

 また、Vistaはこれまでで最も高速なWindowsになるという。もちろん、非常に高速なプロセッサ(例えば3GHz以上)、512Mバイトのメモリ、ハイエンドのグラフィックプロセッサが必要だが、あなたの会社にあるコンピュータの一部(9割くらい)をアップグレードすれば済む話だ。そのくらいのお金はあるよね?

 だって、SUSE Linux Professional 9.3やRed HatのFedora Core 4、あるいはDebian 3.1なんかにアップグレードするのはいやでしょう? これらのOSは現在の段階で、将来登場するVistaのすべての機能を、低価格のハードウェア上でより安価に実現できるのだけれども。

 絶対にVistaでなきゃいやだよね。

原文へのリンク

[Steven J. Vaughan-Nichols,eWEEK]

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